2005年度のまとめ
当研究会が、夏季研での正式な分科会となってから一年が過ぎました。
地域で活動している「クラブ」や「少年団」その他さまざまな、子育て運動の団体と一緒に学び研究して、諸団体をつなぐ役目を担おうと、できることから少しずつ活動を増やしてきた一年でした。
今、子育てや教育がばらばらにされ、個人の責任にされてしまっているこの社会の中で、地域での子育て運動は益々貴重なものになってきています。「なぜ、どんなところが大切なのか?」「それらの活動の中から見えてくるものは何だろうか?」「そしてこれからの課題は?」などの点を軸に、交流会と夏季研究集会でさまざまな人々とつながってきました。
また通信を発行して、交流会・研究会の報告、諸団体の紹介などを知らせる活動も行いました。「交流できて良かった」「子育てネットワークの必要性を感じた」「課題を整理して具体的な討議を続けていきたい」などの感想が寄せられています。
@1月23日 交流会
学習会(「子育てネットワークの今日的意義」講師:京都教育センターの浅井定雄さん)を行いました。要旨は、「さまざまな地域の取組が、現時点では個々ばらばらの状態であり、それを結び付け困難を打開する運動に発展させることが重要。今の子どもたちの気になるところとして、
@衝動的
Aコミュニケーション不足
B基本的生活習慣の未確立
C外に合わせるためのイライラの傾向がある。
そのため親も大変である。学校は、ますます競争と管理を強めている。社会のゆがみ、商品・消費社会もある。人間らしさの基本が希薄になっている中で、子育ての困難さは大きい。そのため、子育てのネットワークが求められている。多様性と自立性を備えた柔軟な、しかも密度の低すぎないようなものが求められている」という内容でした。
学習会の後、参加者からも具体的な事例がたくさん出されました。
A8月28日 夏季研究集会 分科会
詳細は、夏季研究集会報告のページをご参照ください。
B通信
方針では、2ヶ月に一度発行の予定でしたが、第4号までしか発行できませんでした。
第2号 1月発行 第3号 3月発行 団体紹介「児童劇団やまびこ座」コラム「要塞の中で子どもは育つのか」(浅井定雄さん)
第4号 6月発行 団体紹介「左京子育てネット」コラム「身近な地域に光をあてて」(築山崇さん)
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