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第40回 京都教育センター 研究集会 (報告


1日目のべ140人参加

「困難」から「打開と展望」を見通すヒントいっぱい!

−−2010年1月23日(土)〜24日(日) 於:京都教育文化センター−−





1月23日(土)

プレ集会 午前10時〜12時(京都教育文化センター3F 302会議室)
「私の歩んできた戦後60余年の子どもの変化と教育」−戦後のレッドパージ弾圧にも抗して−
     講師 関谷 健 さん(元 府立田辺高校)


 お願いした趣旨に添ったお話を86歳とは思 えない元気さで語って頂きました。淡々と語られたレッ ドパージの「仕打ち」が関谷先生の人生をどれほどないがしろにしたかを深く受け止めました。

 この日のために 年末から年始にかけて何度も教育センターに足を運んで頂き、教育実践への執着をお聞きしてきただけに一番話したかった所を制約したかなと、責任を感じました。

 元田辺高校の関係者も2人の学校長を含めて十数人ご参加頂き、同僚として当時のことを語って頂き関谷先生の存在の大きさを認識しました。




全体会
午後1時〜3時(京都教育文化センター3F 302会議室

●野中一也氏(京都教育センター代表)開会あいさつ
 「自由と民主主義の精神をどう新自由主義の対抗軸として発展させていくのか」


●藤本雅英氏(京都教職員組合委員長)あいさつ

記念講演
「石原都政の異常な教育介入とのたたかい」−教育に自由と民主主義を−
     講師 金崎 満 さん(元都立七生養護学校長)


 午後からは「七生の不当弾圧の実態」を聞きたかったという障害児教育の関係者も多数かけつけ、 金崎先生の、30年前の「与謝の海養護学校」から学ばれた豊かな実践と、石原都政のファッショ的施策の事実をリアルに語って頂きました。

 この10年間の東京での状況は20数年前の京都の実態に似たもので、東と西で「自由と民主主義をとりもどす」たたかいを意気高く展開する「連帯」を感じさせられました。

 裁判 支援の会場カンパも3万余円寄せられ、最高裁での完全勝利への期待を熱くしました。


パネルトーク 午後3時〜5時(京都教育文化センター3F 302会議室
「青年教職員 大いに語る!」
     パネラー 現場青年教職員 教職を目指す学生 他


 関谷さん、金崎さんとは半世紀近くも若い3人の青年教師から日々の苦労と喜びを築山先生のリ ードで縦横に語って頂きました。

 子どもとの関わりを求めながらも、管理職の人事考課を意識せざるを得ない苦労。このまま、子育てをしながら続けられるのか?組合はこれからどうなっていくのか?などの「心配」を語りつつ、青年教職員でしか体験できない「やりがいと喜び」を披渡され、遥か昔にそうした立場にあった多くの参加者に希望と展望を与えるトークとなりました。


参加者の感想から


●「金崎講演」で新自由主義教育は、あるべき教育実践を支える学校・地域の対極にあることがよく示された。民主的学校・同僚性がどのようにして父母や子どもの信頼を得られる教育実践に繋がっているのか、発達の原則の理念との関わりなどを掘り下げていくことがより力になるのではないかと感じた。最後に語られた父母・地域における支援の広がりが教育運動発展のカギになっていることを痛感させられた。(T)


●「金崎講演」と「青年トーク」を聞いて、古い政治体制を退陣に追い込んだといえども、その一方で「石原」や「橋本」らの「幼児的独裁支配」がどうして大きな「支持」を受けるのか。この問題を突き詰めて考えたいと思います。教育研究集会や教育センターの活動分野に「人はどんな時に立ち上がり、繋がり合え右のか」の探求が今、求められているように思います。(S)

●関谷先生の戦中・戦後の青春時代の話、京都の学生時代、そしてレッドパージの体験はとても貴重な中身がありました。田辺高校の事件と改革の中心で頑張られた様子が当時の学校長や同僚の発言もあってよく分かりま した。こうした教訓が今日の京都の教育運動の中で生かされることが大切だと思いました。
 3人の若い教師の発言は貴重でした。やはり、職場の仲間のあり方、職場外の青年教職員のつながり、サークルなどが教職員を育てると痛感。「団塊の退職」や「世代交代」については年配の心配と同様に若い世代も気がかりに思っていることが語られ共感できた。 (K)




1月24日(日)(午前10時〜午後4時)

第一分科会
【第一分科会の報告はこちらをごらんください】
テーマ 政権交代で学校・教育はどうなるか?
−府知事選を前に教育行政のあり方を考える−
内容 基調報告(講演)
「新」政権で学校・教育はどうなるか?・・・・中嶋 哲彦(名古屋大学
報告
(1)「新政権の2010年度予算について」・・・・地方教育行政研事務局
(2)「知事選挙での教育政策の争点」・・・・京教組執行部
(3)「京都府議会での論戦報告・・・・日本共産党府会議員団」
担当研究会

地方教育行政分科会

第二分科会
【第二分科会の報告はこちらをごらんください】
テーマ 生きづらさの時代の生活指導
内容 基調報告
「生きづらさの構造と生活指導−真に求められている連帯のかたち−」・・・・築山 崇(京都府立大学)
報告
(1)「子どもの世界に見る生きづらさ−−小・中学校での実態と集団づくりの課題」
(2)「青年の進路と生きづらさ−−高校における進路指導・キャリア教育をめぐる問題状況−」
(3)「児童・家庭福祉から見た、生きづらさ−−ケースワーカー/スクールソーシャルワーク−」
担当研究会

生活指導研究会

第三分科会
【第三分科会の報告はこちらをごらんください】
テーマ 子どもの生活と学力の実態を明らかにして、学びの要求をくみとる授業づくりを考える
内容 基調報告
「今日の学力問題をめぐって−−低学力問題と偏向した受験学力」・・・・小野英喜(立命館大学)
報告
(1)「さまざまな困難を抱える子どもたちに学ぶ意欲を」・・・・深澤司(京都府・小学校)
(2)中学校からの「地・生・輝」づくり・・・・吉田武彦(京都府・中学校)
(3)「中学校の学力回復の取り組みと教師集団づくり」・・・・西原弘明(京都市・中学校)
担当研究会

学力・教育課程研究会

第四分科会
【第四分科会の報告はこちらをごらん下さい】
テーマ 子ども観を深める−地域・集団・自然をキーワードに−
内容 基調報告
「手と脳の複合体」の進化とヒトの子の探索・学習活動・・・・関谷健(発達問題研究会)
報告
(1)「園内での自然とのふれあいで育つ子どもたち・・・・・池添鉄平(京都市・たかつかさ保育園)
(2)「学び合いが生まれる」・・・・野村治(京都府・小学校)
(3)「高校生の成長を支える組織・集団」・・・・久田晴生(京都府・高校)
担当研究会

発達問題研究会

第五分科会
【第五分科会の報告はこちらをごらん下さい】
テーマ 地域で育つ子どもたちの発達課題を考える
内容 基調報告
「地域で育つ子どもたちの発達の道筋」・・・・棚橋啓一(子どもの発達と地域研究会)
報告
(1)「地蔵盆にみる子どもたちと地域の力」・・・・神谷潔(京都PTA問題懇談会)
(2)「勉強会の活動を通して見えてきた子ども・青年の姿」・・・・澤田稔(京都子ども勉強会)
担当研究会

子どもの発達と地域研究会

第六分科会
【第六分科会の報告はこちらをごらん下さい】
テーマ 生き生きとした温かい人間関係をつくるために
内容 夏に続いて民主カウンセリングエンカウンターグループの中で、体験的に学び合います。
担当研究会

家庭教育・民主カウンセリング研究会

第七分科会
【第七分科会の報告はこちらをごらん下さい】
テーマ すべての子どもたちに高校教育の機会を−定時制・通信制教育を考える−
内容 報告
(1)「京都の定時制・通信制教育−−現状と課題」・・・・説田三保(京都定通みんなの会)
(2)「京都の定時制・通信制教育−−現状と課題」・・・府立高教組定通部
*午後からは「定時制・通信制進路相談会」(京都定通みんなの会企画)を見学傍聴予定・定時制・通信制で学ぶ高校生の報告。
担当研究会

高校問題研究会

第八分科会
【第八分科会の報告はこちらをごらん下さい】
テーマ 今、子どもたちの力をのばす国語教育の創造を
内容 基調報告
「国語教育の現状をたしかにとらえ、私たちの実践をどう創造するか」・・・・浅尾鉱也(教育科学研究会国語部会)
報告
(1)「大阪の学力テストをめぐる状況と抗するとりくみ」・・・・三野和生(大阪・小学校)
(2)「文学教育の実践を考える」・・・・吉田淑子(京都府・小学校)
(3)文学教材「夕づる」の実践・・・・得丸浩一(京都市・小学校)
担当研究会

教科教育研究会・国語教育部会


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