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新刊 発売中!

季刊「ひろば・京都の教育」第155号

(2008年 8月15日発売)


* 編集:京都教育センター+「季刊ひろば」刊行委員会

【表紙のことば】
「カニの仲間」
近くの山道でよく見
かけていたカニを『
ちゃんとつかまえて
一緒に保育園で過
ごそう!』と子ども
たちとカニ獲りに行
きました。
これは、その後水
槽に入っているカ
ニを見ながら、その
時の事を話ながら
描きました。
今でも「仲間」として
部屋で生活しています

特集の趣旨

 学校裏サイト、ネットいじめ、出会い系サイトなど、ケータイ・ネット文化をめぐる課題は、噴出しています。特に、ネットいじめは、不特定多数からの攻撃に24時間さらされ、逃げようのない恐怖で子どもを追い詰めていくといった状況が生まれています。

 他方では、ネット世界に居場所を求め、社会・世界に発信してつながりを求めている子どもたちの姿もあり、またそこに危うい落とし穴もあります。政府・与党は、小中学生のケータイ使用の規制などに関する検討を始めていますが、問題の本質はどこにあるのでしょうか。ケータイ・ネット文化を全面否定するのではなく、学校や家庭で、私たちにできることは何でしょうか。

  基本的には、顔と顔を合わせて大人や仲間とつながっていく日常生活の中で、子どもたちはつながりの実感を持っていくのではないでしょうか。そのことが、ケータイ・ネット文化の危うい落とし穴にはまらない子どもを育てていくことにもつながるのではないでしょうか。私たちの地域には、先に形ありきではなく、試行錯誤しながら蓄積してきた草の根の教育・子育ての取り組みが沢山あります。

 その中で、子どもだけではなく大人たちもつながり、子どもと大人の居場所をつくってきたのではないでしょうか。ケータイ・ネット時代だからこそ求められている地域のつながりや取り組みが、改めて問われています。

 このような趣旨から、今回の特集を企画しました。


■特集1 ケータイ・ネット文化と子どもの世界−大人にできること


●総論 ケータイ・ネット文化と子育て−時代の波に流されない力を・・・・尾木直樹(教育評論家・法政大学教授)

●各論 ケータイ・ネット時代−−大学生の視点から中高時代を振り返る・・・・森 優子(立命館大学文学部一回生)

●各論 「普通の中学生」をとりまくケータイ・ネット−−ゼミでの議論より・・・・佐崎 文(立命館大学大学院文学研究科)

●各論 ネット社会・マスメディアと揺れる子どもたち−−中学生の現場から・・・・大山 登(京都府・公立中学校)

●各論 高校生とケータイ・ネット文化−−アンケート結果から・・・・木村幸雄(京都府・公立高等学校)


■特集2 地域で育つ子どもたち−教育・子育ての宝物再発見!

●総論 “子どもの世界”を地域につくる・・・・築山 崇(京都府立大学・教育学)

●各論 やまびこ座にお創りあう厳しさと喜び−−子ども・青年に希望を!地域に未来を!・・・・くろだひろし(児童劇団やまびこ座代表者)

●各論 「京都子ども勉強会」でつながる子ども・青年・保母・・・・澤田 稔(京都子ども勉強会事務局長)

●各論 暗さをなげくより灯をとりもどそう・・・棚橋啓一(京都教育センター・子どもの発達と地域研究会)

●各論 子どもの遊びって大事だよ−−異年齢集団の中で育ちあう・・・・大塚 豊子(御室学童クラブ)


■ 好評連載

●教育・子育てひろばるトーク

●私と京都 京都大学で刑法を研究するために・・・・アブリズ・クルバン(新疆ウイグル自治区出身)

●平和教育P 明るい未来を子どもたちに−−ネパールに学校を作って−−・・・・小川明美(元京都府公立小学校教員・日本ネパール協会会員)

●早川幸生の京都歴史教材たまて箱(55)−−路面電車(人・物・文化・想いを運んで)・・・・早川幸生

●monpeiまんが 「大阪偉人伝」「大阪のハシモト」

●ひろば御意見番 いいフレーズとの出会い・・・・平井 勝(自治体OB・宇治市在住)

「ひろば 京都の教育155号」お申込の方は、こちらをごらんください。
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