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季刊「ひろば・京都の教育」第151号

(2007年8月1日発売)
【表紙のことば】
だんご虫いっぱい

 園庭の隅っこ、草む
らの中、プランターの
下には、だんご虫が
たくさんいます。
 「このだんご虫は、
おともだちいっぱい」
と言って描きました。


■特集の趣旨

 昨年の教育基本法「改正」の強行採決に続き、国会では、愛国心教育の推進、教員免許の10年更新制などを含む教育三法「改正」の強行採決が行われています。安倍内閣の下に設置された教育再生会議は、総理大臣、内閣官房長官、文部科学大臣と17名の「有識者」から構成され、こうした教育政策を具体化する役割を担っています。6月1日には、「授業時間10%増」「土曜授業」「道徳の教科化」「学校問題解決支援チーム」「大学・大学院の再生」「飛び入学」といった重要な内容を含んだ第二次報告が出されました。安倍内閣の強引な教育改革推進のためのパフォーマンスに使われているような教育再生会議の提言で、果たして学校・教育は良くなるのでしょうか。

 一方、学校現場では、教職員と保護者の間で、様々なトラブルが増加しているといった状況もあります。「学校はサンドバッグ」「親はモンスター」といった、お互いをバッシングし合う関係を越えて、子どもと教育・子育てのために、お互いがつながり合うことはできないものか。警察OBなども含んだ「学校問題解決支援チーム」が、機能するとは考えられません。そのためのヒントと可能性は、やはり学校現場の日々の地道な実践の中にあるのではないでしょうか。

 このような趣旨から、今回の特集を組みました。 



■特集1 教育再生会議で学校・教育は良くなるのか−現場からの提言

 ●総論 安倍内閣の教育再生会議が担う役割とねらい・・・・野中一也(京都教育センター代表)

 ●各論 @ちょっと待ってよ!それが学力向上になるの!?−教育再生会議の「ゆとり教育」見直し策を小学校現場の視点から斬る!・・・・深澤 司(京都教職員組合教文部長)

 ●各論A懲罰と「徳育」で子どもの心を支配させてはならない・・・・松岡 寛(京都市教職員組合教文部長)

 ●各論B教育再生会議第1・2次報告批判−地方教育行政・学校・教職員・・・・河口 隆洋(京都府立高等学校教職員組合書記長)

 ●各論C教育再生会議で学校・教育は良くなるのか−「家庭教育」提言について・・・・山内 延子(亀岡市・保護者)


■特集2 保護者に開かれた学校づくり−教師と親がつながり合うとき

 ●総論 保護者と教師がつながり合うために−手当て、聴く、否定しない−・・・・春日井敏之(立命館大学)

 ●各論 @大江町における教育懇談会−「大江の子どもと教育を語る会」の取り組み・・・・梅原 正勝(大江の子どもと教育を語る会)

 ●各論 A父母を学校づくりの共同者に・・・・白根 俊之(子育て・教育支援センター『虹』所長/元京都府・公立小学校)

 ●各論 B何年、教師やってる思てんねん・・・・高瀬きん子(京都府・公立中学校)

 ●各論 C全国いっせい学力テストの実施反対の運動に取り組んで・・・・魚山 栄子(新日本婦人の会京都府本部)


■好評連載

 ●私と京都−−異なる文化の共存・・・・コリーン・カールストン(アメリカ・カリフォルニア州出身)

 ●平和教育L 政府にだまされる日本人を再びつくってはならない・・・・・藤原ひろ子(名もなく貧しく心美しい年よりたちの語らいの会)

 ●教育・子育て ひろばるトーク

 ●まんが by Monpei 「徳育は必要!」「改憲」

 ●早川幸生の歴史教材たまて箱(51) 瓦(雨・風・火から人とくらすを守りつづけて)・・・・早川 幸生

 ●ひろば御意見番 保育・教育って大切な仕事・・・・山本 正志(日本科学者会議京都支部)
「ひろば 京都の教育151号」お申込の方は、こちらをごらんください。
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