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新発売!

季刊「ひろば・京都の教育」第158号

(2009年 5月15日発売)


* 編集:京都教育センター+「季刊ひろば」刊行委員会
表紙のことば

運動会 ママとぼく、パパも見てるとこ

保育園の運動会。

3歳児クラスは、「よ〜い どん!」でいっせいに直線を走る素走りをしたり、「3匹のこぶたごっこ」のおおかみと、こぶたになって、マットの山を登ったり、ぴょんと跳んだり、おいかけっこもいっぱいしました。

シンプルだけれども、楽しいとりくみの中で、自身をいっぱいつけた子どもたちです。

特集の趣旨

 新しい学年のスタートは、子どもも教師も緊張して迎えます。特に最近は、子どもの抱える課題も多様であり、困難な家庭状況や発達課題、希薄な友人関係や教師・学校不信などを抱えている児童生徒は、少なくありません。その一方では、「例外を認めない毅然とした生徒指導」「教師が上手に子どもを支配・コントロールする」といった管理強化の傾向も強まっているのではないでしょうか。ここに、学級運営の難しさや、学級のスタート時における子どもと教師のズレが生じているのではないでしょうか。教師の仕事は、個々の子どもとつながっていくことであり、同時に子どもどうしや子どもと保護者などをつなげていくことです。このような視点から、学級集団づくりの現代的な意義と方策、教師の役割について実践的に検証していく必要があります。

 また、困難な家庭状況、希薄な人間関係や教師・学校不信といった状況は、保護者の抱える課題でもあり、ここから教師・学校と保護者のズレも生まれています。しかし、保護者の抱える悩みや葛藤と教師の抱える悩みや葛藤は、共通する土台を有している面もあり、その願いが出せて理解し合うことができれば、協同関係は作りやすいのではないでしょうか。子どもたちのつながりと同時に、教職員や保護者といった大人どうしのつながりを作っていく必要があります。

  このような趣旨から、今回の特集を企画しました。


■特集テーマ  1
 学級集団づくりと教師の役割--子どもたちにつながりの実感を


●総論 現代の子どもの課題と集団づくり--子どもの孤立と人間的つながり・・・・倉本 頼一(京都橘大学)

●各論@ トラブルや問題を学級集団づくりに活かそう・・・・・・都筑一郎(京都府・公立小学校)

●各論A 「友だち」というかけがえのない「居場所」・・・・・・坂本 太郎(京都市・公立中学校)

●各論B HR教室をテーマパークに!!--もっと楽しいホームルームを求めて・・・・・・木下 淳史(京都市立塔南高等学校)

●各論C Bさんの育ちから「集団の持つ意味」を考える・・・・・・八木 知左子(京都府・特別支援学校)


■特集テーマ 2
 保護者と教職員との協同関係--保護者と教職員の願いを重ねて



●総論 親と教師の協同関係を築く--子どもの願いを重ねながら・・・・・春日井 敏之(立命館大学)

●各論@ 子どもも大人も共に育ちあう--保育園での「共育ち」・・・・・・小川 晴美(旭ヶ丘保育園)

●各論A 小学校での子ども・父母と教師のつながり・・・・・・玉田 豊(城陽市立青谷小学校)

●各論B 「子育てネットワーク」を父母とともに--中学校における教育懇談会・・・・・・中久保 弘志(亀岡市立大成中学校)

●各論C 大人の責任を果たさねば--丹後での高校定員増を求める運動・・・・・・家城まさみ(京丹後市・公立中学校 三年保護者)


■ 好評連載


●私と京都 素晴らしい京都の保育システム・・・・・トゥイ・ドゥオン・ディン(ベトナム出身)

●monpei まんが 「怒りの矛先」「復刻・あるなしクイズ」(PDF)

●平和教育(20)平和・民主主義の教育を学び、希望を受けつぐ--教師論(教職入門講座)の授業を通して・・・・・・野村 千代子(大学非常勤講師)

●早川幸生の京都歴史教材たまて箱(58) 笠と傘(人を雨雪・太陽から守り続けて)・・・・早川 幸生

●新連載シリーズ 生き生きセカンドライフ カレイなる転身・・・・・竹村 せつ子(退職教職員・左京区在住)


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