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季刊「ひろば・京都の教育」第156号

(2008年 11月15日発売)


* 編集:京都教育センター+「季刊ひろば」刊行委員会

特集の趣旨

 規制緩和・個性尊重・自己決定・自己責任といった新自由主義の構造改革路線は、教育現場に何を生み出していったのでしょうか。階層の二極化が進行する中で、貧困の構造は拡大され、子どもたちの荒れの状況も深刻度を増してきています。他方では、経済的には恵まれていても、競争社会に乗りながら閉塞感を深め、家族や他者のいのちを傷つけ、奪うような少年・青年による事件も深刻化しています。また、子どもたちの荒れに対して、一部にはゼロトレランスといった例外のない懲罰強化で対応する動きも生じています。私たちは、こうした状況のなかで、子どもたちとどうつながり実践を深めていけばよいのでしょうか。

 また、こうした課題も含めて、多様な課題に対応していく教師を育てる大学では、どのような取り組みが求められ、行われているのでしょうか。学校現場では、団塊の世代の退職期を迎え、こうした課題に対して、若い教師と経験豊かな教師は、どのようにつながり共同の実践を進めていけばよいのでしょうか。教職を目指す大学生や青年教師自身は、こうした状況に対して、どのように考え対応しようとしているのでしょうか。

 このような趣旨から、今回の特集を企画しました。



■特集テーマ  1
 現代社会と子どもの「荒れ」−教育的指導・ケアとゼロトレランス


●総論 平和的に生きることをはげます教育へ−子どもの暴力とゼロトレランス、その負の連鎖を超えて・・・・・・・・・・照本祥敬(中京大学)

●各論@小学校における子どもの「荒れ」と実践−K男の「俺なんか、死んだらええねんやろ!」から「僕、ほんまに生きててええんやな?」へ・・・・・・・・・・藤原 祐輝(京都府・公立小学校)

●各論A中学校における子どもの「荒れ」と実践−トラブルを認定して解決に当たる「紛争委員会」・・・・・・・・・・高木安夫(京都府・公立中学校)

●各論B高校における子どもの「荒れ」と実践−豊かな高校生活のために、「荒れ」の背景を考える・・・・・・・・・・大釜智光(京都府立田辺高等学校)

●各論C通信制・単位制高等学校の実践−子どもも私たちも変わりたくなるとき-みんなでみんなを大事にする学校・・・・・・・・・・・浦田直樹・小山 民(大阪・私立秋桜高等学校)


■特集テーマ 2
 教員養成の現状と課題−団塊世代の退職と大学・学校現場


●総論 大学における教員養成の現状と課題−私の教育実践から考える・・・・・・・・臼井利明(大阪教育大学)

●各論@本気で教師を目指すきっかけとなった大切な出来事・・・・・・・・植村一敏(立命館大学文学部四回生)

●各論A教職を目指す学生に期待すること・・・・・・・・・・小野英喜(立命館大学)

●各論B青年教師との交流学習会−「K塾」の歩み・・・・・・・・中坊雅俊(宇治田原町立宇治田原小学校)

●各論C教員免許状新講習(試行)−予備講習を受講して思うこと・・・・・・・・田路行秀(八幡市立八幡第四小学校)


■ 好評連載

●教育・子育て ひろばるトーク

●私と京都 京都とともに歩んだ十五年・・・・・・・・エニ・レスタリ(インドネシア出身)

●平和教育(18) はじめての平和教育−「教育のつどい2008」に参加して・・・・・・・・糸井友香(与謝野町立市場小学校)

●早川幸生の京都歴史教材たまて箱(56) 古墳(古代ロマンと技術を伝え続けて)・・・・・・・・早川幸生

●monpei まんが 「したきり雀?」「親ならまだ許せるが・・・」

●ひろば御意見番 選挙活動の自由化を・・・・・・・・橋本宏一(国民救援会京都府本部事務局長)

「ひろば 京都の教育156号」お申込の方は、こちらをごらんください。
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