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季刊「ひろば・京都の教育」第142号

(2005年5月1日発売)


 階層の二極化が進む中で、「追いつめられるよい子」の対極に「放置され荒れる子ども・意欲を失う子ども」の増加が見られます。不特定を相手に暴力をふるったりコンビニなどにたまる子ども、登校はしているが気持ちは不登校といった子どもは増加傾向にあります。こうした子どもたちをどのように捉え、学校・家庭・地域で支援していけばよいのでしょうか。小中高等学校の現場での実践から学び合いましょう。
 他方では、教育政策がめまぐるしく変化する中で、子どもたちに対して、教育的対応を求められる教師の多忙化は急速に進行しています。この実態、要因、克服をどう考えていけばよいのか。萩野恵子先生の「過労死裁判勝訴」の取り組みに学びながら、同じような出来事を繰り返さない学校・職場づくりをしていく必要があります。
 このような願いをこめながら、特集を企画しました。

特集1/子どもの荒れと無気力を問い直す

●子どもの「荒れ」と「無気力」から見えてくるもの・・・・・福井雅英(武庫川女子大学)

●子ともたちは今−−小学校の現場から・・・・南田京子(京都市内小学校)

●私たちは信頼に足る大人として向き合えているだろうか−−中学校の現場から・・・・高木安夫(京都府・中学校)

●いじめについて本音で語る−−高校の現場から・・・・一ノ瀬やよい(京都府立高等学校)


特集2/教育改革と教師の多忙化・過労死裁判

●教師の多忙化と故萩野過労死裁判・・・・八木英二(滋賀県立大学)

●萩野先生過労死裁判勝訴まで−−普通の教師が過労死する現状・・・・富部炎(萩野先生の公務災害認定を勝ち取る会)

●走り続ける教師たち−−小学校の多忙化・・・・吉野さつき(京都市内小学校)

●現場の声を教育実践に−−中学校の多忙化・・・・高向豊(京都府・中学校)

●「忙しい」って心(・)を亡(・)くすこと−−高校の多忙化・・・・奥西知子(京都府立鴨沂高校)


好評連載

●私と京都/日本の古都と僕の国メキシコと・・・・アルマンド・ルビオ(京都大学大学院情報学研究科)

●ひろば御意見番/「起立!礼!着席!」を止めては・・・・藤原義隆(京都教育センター)

●平和教育4/育つ未来の平和の担い手−−立命館大学国際平和ミュージアムでの出会いより・・・・清水彩香(立命館大学一回生)林宗弘(愛知県・小学校)

●教育・子育て ひろばるトーク

●まんが by monpei 「JAPAN」「近未来」

●早川幸生の京都歴史たまて箱42/氷(暑気を払い、邪気を払う)・・・・早川幸生
「ひろば 京都の教育142号」お申込の方は、こちらをごらんください。
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