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京都教育センター編
教育の原点を求めて
−−戦後京都の教育「17人の証言」−−

かもがわ出版 1988.3.20発行 (1600円)
戦後、憲法と教育基本法が施行され四〇年余の歳月ガ流れた。

そこには二つの流れガあった。


ひとつは反憲法・反教育基本法の流れ。

ひとつは国民主権・平和主義・基本的人権の尊重という

憲法の基本原則を教育に貫こうとする流れ.

京都では後者の立場から、教育運動の蓄積のもとに

一九六五年から七八年にかけ、教育行政も発展し

それは「西の文部省」と異名をとるほどのものとなった。

そこにたずさわった第一線の人々の証言で「京都の教育」に

せまったのが本書である。

ふき荒れる教育の反動化の嵐のなかにあって

これらの証言はいま、輝きに満ちている。


目  次


◆第一部 教育運動編

1 治安維持法下の教育活動と戦後の運動・・・・石田 稔

2 学童疎開から戦後の民主教育へ・・・・太田 正二

3 反共とは絶対にたたかうと決意して・・・・糸井 一

4 京教組  その結成から発展へ・・・・木下 義次

5 京都教育センターの設立前後・・・・細野 武男

6 民主府政が府民の「学校」・・・・寿岳 章子

7 京都の高校教育・今と昔−−元校長が語る・・・・石田眞一、上村栄一、佐藤良輔


◆第二部 教育行政編

1 初の公選制教育委員になって・・・・中井 あい

2 任命制に反対し、座り込みも・・・・浅井 清信

3 勤評、高校全入、学力テストの頃・・・・前田 一良

4 四面楚歌の中で悪戦苦闘・・・・山田 忠男

5 ″教育長不承認″ の攻撃に屈せず・・・・岡田 実

6 憲法・教育基本法の精神を貫く京都の教育・・・・乾 昭三

7 教育行政は教育実践への条件整備・・・・金子 欣哉

8 トラさん、大いに教育を語る・・・・蜷川 虎三


◆第三部 戦後京都の教育からいま学ぶもの

1 教育運動に関して五点の教訓・・・・野中 一也

2 教育行政の視点いま問われるものはなにか・・・・室井 修

3 攻撃に屈せず、理想を高くかかげて・・・・藤原 富造



◆戦後京都の教育略年表
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