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京都教育センター年報 第19号(2006年度)
第二部 研究集会 第四分科会報告

子どもにとってはすべてが育ちの場
〜人間発達の土壌としての学校・地域〜


          姫野美佐子 (子どもの発達と地域研究会)
第37回 京都教育センター研究集会
日時 2007年1月28日(日)10:00〜16:00

基調報告「子どもにとってはすべてが育ちの場」 ・・・・姫野美佐子(子どもの発達と地域研事務局)
報告@「課題のある子どもと向き合う学級集団づくり」・・・・三上 泉(南丹市立八木小学校)
   A「自主・自治が生まれる仲間づくり」・・・・浅野明香(左京・むぎわら少年団指導員)
   B「活動の中でみえてくる子どもの変化」・・・・森 賢悟(大山崎・チャレンジクラブ指導員)
           [発達問題研究会・子どもの発達と地域研究会〈合同〉]
            【運営担当】西浦 秀通  姫野美佐子  中須賀ツギ子  浅井 定雄


基調提案(要旨)(姫野美佐子:子どもの発達と地域研究会)

 今、子どもをめぐる環境は大変厳しいものになっている。しかし、子どもたちは毎日一生懸命生きている。この場は、さまざまな立場で子どもと接している人々の出会いの場、交流の場としたい。もうひとつは、「集団で育つことの意味」を考える場としたい。良い実践を土台にして、たくさん語り合い、共有できるものを増やしていきたい。討論の柱を3つ提起する。

@3つのレポートそれぞれから見えてくる、具体的な子どもの発達の姿について。
A子どもの発達に、学校や地域はどのような役割を果たしているのか。「集団で育つこと」の意義について。
Bさまざまな場所で子どもたちと接している大人が今後、どのような形でつながりあっていけるだろうか。


レポートT(浅野明香:左京・麦わら少年団指導員)
自主・自治が生まれる仲間づくり 少年団とは?(要旨)

◎少年団とは?麦わら少年団について

・ 地域の異年齢の子どもたちが集まってあそびや話し合い、行事を通して、地域に子どもの仲間と生活を作り出していく場。主に小中学生が対象。子どもたちを、地域の高校生・大学生や社会人などの若者が「指導員」として支え、また、父母は父母会を通してサポートしている。
・ むぎわらの人数構成:子どもは20人弱(小1から中3)うち、団員は4人。指導員はこういから大学4回生まで6人。活動日時は毎週土曜日、場所は一乗寺グラウンド

◎近年の麦わら少年団の流れ

・ 団員が少なく、学童や近くで遊ぶ子らによびかける→団会にきてくれる子どもは増えるが、継続しない。→だんだん継続してくる子が増える。→楽しく遊んでいるが、話し合いや自治の部分ができていない。まだ団員が少ない。(2006年10月)

◎自治の場をどう作るか

・ クリスマス海を子どもと一緒に作っていく。 (第一目標)座って話をする。 (第二目標)10月の段階から話し合いができる場を作り、11月18日の段階からクリスマス会を一緒に作る。 →指導員で、こうした目標を決めて団会を行いはじめ、3回目ぐらいから、最後の感想を言う時間に子どもたち自ら団会のルールを作る動きが出た。
(団会のルール)
1 砂をかけない。
2 暴力をふるわない。
3 みんなの話を聞く。
4 遊び中に自転車に乗らない。
5 団会にゲーム・カードを持ってこない。
6 みんな仲良く。

◎クリスマス会に向けて

・ このような話し合いの中、子どもたちは少しずつ「座って話をきく」ことができるようになってきた。
・ クリスマス会での、指導員のねらいを話し合った。 →いろいろあるが、一番大切なのは「子どもたちが、もっともっと麦わらをスキになるように」ということ。

◎子どもたちの、クリスマス会の感想

 「初めてしゃべる人もいてよかった」
「ゲームもプレゼント交換も楽しかった」
「団員最後のクリスマス会楽しかったから準指としてもやってみたい」
「これからもみんなと仲良くしていきたい」
などなど・・・。

◎団員確保について

・ 父母の方々にむぎわらのことを理解してもらいたい。子ども自ら団員になりたいという気持ちを持ってもらいたい。
・ まずは、遊びに来ている子どもをみんな受け入れ、ひとりひとりを家まで送り、その際にピンポンを鳴らしてごあいさつをしている。
・ 麦わら少年団を知ってもらうための紹介びらを作った
・ 団会の様子を知ってもらうために、「麦わらだより」も毎月発行。
・ これら地道な活動を一ヶ月ほど経て、父母向け説明会を実施→しかし、当日の参加はゼロだった。(場所が、学区外のところしかとれず、分かりにくかったせいもあるかもしれない。時間帯も忙しいときだった。)

◎団会のすすめかた・指導員の意識

・ 団会をひとつの流れとしてとらえ、すすめる。指導員の意思統一のため、時計は必須。何よりも、指導員も子どもと一緒に楽しむこと!!

◎まとめ

 子どもには、自分から楽しもうとする力・自分からモノ(行事のような)をつくていく力があることに気づかされる。指導員は何でも作ってしまうのではなく、子どもが何をしたいのかを引き出しカタチにしていかなくてはいけないなと思う。また、どの子も自分の意見・話を聞いて欲しいという思いがあることを強く感じる。指導員という、大人ではない年上のお兄さんお姉さんである私たちにできることは何であるかを考え工夫していきたい。父母の方々の理解はなかなかカタチにすることができないでいるが、いつか必ず父母会が設立できることを信じて続けていきたい。 ◎質疑 ・ レジュメの時間(年月日)をもう少し詳しく教えて欲しい。


レポートU(森賢悟:大山崎チャレンジクラブ指導員)
活動の中でみえてくる子どもの変化

◎生い立ちと現在の形態

・1978年大山崎町に「でっかいクラブ」ができて、5・6年生は同施設を利用しながら保護者会運営によるJTクラブができた。しかし、施設の利用を禁止される。91年4月にチャレンジクラブとして、学童の外での活動をはじめる。
・専従の指導員2名、アルバイトスタッフ4名、建物維持もあって、会費収入を得ている。事業で共同購入、滋賀の米、共同作業所のパン、地域での落語会開催、地域で寄付も集めている。
・会員数(2006年度33名)、厳しい状況。かつては1学年20人というのもあったが、だんだんと減ってきている。徐々に上の学年にいくほど減ってきている。

◎チャレンジクラブの活動

◆小学部事業−−5・6年生対象。水・金 放課後〜18時 土曜日 13時〜18時 日常活動−−外遊び、おやつ作り、行事の計画など 行事−−夏山登山、サイクリング、キャンプ 年々小学部の会員が減ってきて(6人)、寂しくなってきている。

◆中学部事業−平日19時〜21時半/各学年2回(英・数)土曜日19時〜21時/学習活動:外遊び(神社:かくれんぼ等)、行事の計画など 行事→合宿、夏山登山、無人島キャンプ、18きっぷの旅など

◆WING(高校生)火曜日 20時〜22時(学習) 活動は不定期 将来的には、地域の中で青年の動きが見えるような活動にしたい。

◆レッツチャレンジ 年間9回(06年度) チャレンジの会員外の地域の子ども(低学年も含む)対象に活動 雪遊び(今年は2月10日計画、近江今津)、アニメーション作り(キンダーフィルムフェストに来てもらい、アニメーション作りのワークショップ)、ミニくぎナイフ作り、わらじ作りなど

◆保護者・月1回懇談会、OBもいる。それぞれのキャンプにも親に関わってもらう。 中学部の取り組み−−青年18きっぷの旅を通して

◆取り組みの内容と流れ

・中学1・2年生が2人〜4人のグループで1泊2日の旅行に行く。
・きっぷ代は自分たちで稼ぐ。8月から地域の夏祭りへ出店して資金稼ぎを始める。9月の終わりから中学生が会社(3つフリマへの出店など)を作っていろいろな方法で資金稼ぎをする。11月に入りチームを組んで行き先を考え、計画を練り、しおりを作る。12月に親に対してのプレゼンテーションを行い親の承諾を得られれば交通費以外の旅の資金を出してもらい、めでたく旅行に出発。毎年、計画の修正を迫られるチームがあるが・・・・。

◆今年の会社 洗車会社・網戸のレスキュー・フリマ会社

◆今年のチーム分け

@鳥取チーム 中1男、中2男 鳥取砂丘・姫路城
A広島チーム 中1女、中1女 平和公園、宮島
B岡山チーム 中2女、中2女、中2女 大原美術館・神戸
C静岡チーム 中1男、中1男、中1男 登呂遺跡 (泊まる場所はユースホテル)

◆各チームの具体的な活動(略)

◆18きっぷの取り組みを通しての変化

◎子ども ・少人数だからこそ力を発揮する子ども達→ども子どもがどんな風にがんばっていたか子ども同士でも認め合えていた? ・自分の出来ることの範囲がわかる、広がる・

◎大人(保護者・スタッフ)

・心配しすぎていたことに気付く→「安全に、楽しい旅にしてあげたい」という気持ちが強くて、先回りしていろいろと心配しすぎていた事に気付く。日常の中でも多いと感じる。 会社の資金稼ぎでも、大学生が一人入っているが、彼らにとっても「どうしたらうまく行くのか」といろいろな経験ができると思う。会社の活動、旅行の計画でも、子どもたちがうまく流れをイメージできるからこそ、活動の幅が広くなったりするが、最近それが難しくなった。会社で稼ぐということでも、イメージできない。さきほど(麦わら少年団のレポートの中に)クリスマス会のイメージができないという話があったが・・・。行事をやるための行事になってしまってはいけない。静岡旅行の子は、「しょうもない、帰りたかった」などといいながら、にこにこして帰ってくる。ひとりは、泊まった旅館のおばちゃんと仲良くなり、次の夏にまた行くといっている。はっきりした成功の形には見えなくても、子どもにとっては貴重な経験となっている。塾やスポーツ少年団など、(入試・レギュラーなど)成功の結果をはっきりと求められて、それに負けてしまうことが多い。 最後に:『失敗してもいい。成功にもいろいろな形がある』そんな経験をする場が子ども達には必要。

◎質疑

・ 質問:旅行費用をかせぐ会社の取り組みをもう少し詳しく話して欲しい。
・答え:洗車会社・網戸の張り替えは森が提案。「簡単にできるのか」からチャレンジの網戸で練習。以外とできる。ビラつくって、値段をどうしよう。親に聞く。「いくらやったら貼り替えてほしい?」。ビラつくって近所に広める。最初はぎこちないが、網戸の貼り替えをしていると、だんだんと上手になっていく。「ここの担当はおれ」という会話が出てきて、だんだん自分たちでまわっていくようになる。


レポートV(三上泉:南丹市立八木小学校)
課題のある子どもと向きあう学級集団づくり
「みんながちがって、みんないい−みんなちがっても、みんな育つ、みんなで育つ」


◎報告及び討論(略)


全体討論

・チャレンジだけで子どもをみていてはいけないと思った。
・アスペルガーと言われている子どもがいて、児童相談所に行く。趣味がいっしょで、なんとかしてあげたい。広汎性発達障害で、こだわりが強くて、一つのことしか見えない。
・京都子ども勉強会のサポートクラスは、不登校の子どもの学習指導がメイン。月1回、子どもたちを集めて、集団づくりを企画。中2の男子で、こだわりが強く、人とうまく合わない子がいる。小学校からいじめられる。自分の好きなことにはとても長けている。そのことに没頭してしまう。最初は振り回されていたが、その長所をまわりが見はじめて、そういう目で関わっていっても、その子は変わらないが、自分がその中で認められているという、ことがある。低身長で、小学校時代にすごくいじめられたが、異年齢集団活動の中で、子どもたち同士の中で人間集団ができてきて、そのことに動じないで受け答えができるようになってきた。アニメが好きで、同じ趣味を持つ子どもたちがいて、自分を受け入れてくれる同年代の中で、育ってきたと思う。子どもは集団の中で育つことが大切だと思う。チャレンジクラブの取り組みも、子どもが好きそうな取り組みもあって、ぜひ教えて欲しい。
・子どもがチャレンジクラブで世話になっている。縦割り活動をしてきた。障害のある子どもだけでなく、周りの子どもたちもよく見ていくことが大切。子どもたちを一人一人を見ていくことと、集団をどう育てていくこととの両方をよく見ていくことが大切。親にも集団の大切さを訴えていくことが必要だ。
・高校で物理を教えていた。退職時、子どもが「わかる」「わからない」というのはどういうときか、を調べた。外遊びをよくしている子は物理がよくわかる。大学で教育学と心理学を勉強。小学校2年生から卒業まで調査をしていた。その変わり方は違うが、予想していたほど違いはあまり感じられなかった。  力学調査の結果は、「相互の関係」を理解することが非常に苦手であり、それは自然との関係の中で十分に経験を積んでいないことが考えられる。
・むぎわらは、何故増えないのか?団員以外が遊びに来る事が多い。参加費が無料。実費のみを徴収している。親は参加しない。ジレンマがある。「むぎわらだより」にお母さんたちも見に来て下さい、といっている。
・子どもが遊ぶ社会がないようになっている。一人で20人〜30人を預かっている。子どもに4〜5日前から家で何をしているか日記を書かせている。放課後の様子を書かせているが、勉強・宿題などが多い。そうした中で「遊ぶ」ことがなくなってくる。勉強5時〜11時というのがある。一日数十頁のプリントをやっている。100マスもほとんどの子が1分でやる。
・左京で働いているが、自分も1歳4ヶ月の子どもを育てている。若いお母さんと話すことが多い。子どもの年齢があがって、手を掛けなくなるとお母さんが自分のしたいことが多いので手を離すのではないか?小さい子どものお母さんは、子育てに不安が多い。情報を集めるが、情報が多すぎて決められない。新婦人ではいろいろな子育て企画を呼びかけているが、参加したお母さんはホッとするようだ。子どもが大きくなると年月がたつと子育てに関心がうすくなる。しかし、呼びかけ次第では答えてくれるので、訴えをどんどんやってほしいと思う。
・指導員という大学生の立場が非常に難しい。深いところまで入っていくことが難しい。
・子どもは本当に忙しいと思う。中学生が「2週間、休みがなかった」という。吹奏楽部だがクラブの部活で、忙しいので、スケジュールが全部決まっている。「忙しい、しんどい、ゆっくりしたい」という。友達と約束して遊びに行くのも自由でもない。親子の関係では、むしろ親が子どもに近すぎるような気がしている。集団の中でやりたいが、最近は、親子、親子の糸がいくつもあるような感じである。
・(上の意見に対して)同じ事を思う。いじめなどもっと親や教師が関わるようにというが、昔は放ったからかし。親は子どもの生活だけを思っていられない。しょせん、一人で全部できない。だから「棲み分け」をして、お互いにつないで行く必要がある。「あ、この公園に行ったら、いろいろ面白く遊んでもらえる」ということが大事で、そうした情報の交換が大切。それを「個人責任」にするから、悪い部分を親も教師も見せられない。人と人とをつなぐことが仕事。
・人形劇団で、小学校などを回っている。地域を回るとポスターなどで、地域の取り組みを知る。一つ一つはがんばっていても、それをつなぐということができてない。もったいないという気持ちがしている。三上先生のレポートを読んで感じたのは、「聞き上手」「じっくり聞く」という大切さ。
・塾に行っても、賢くならない。子どもたちを本好きにしておきなさい。一生損はしない。困ったことがあれば、読書で切り抜けられる。本の読み聞かせだけはお願いしたい。子どもと一緒にいるとき、自分は親(ボス)猿になる。子どもといっしょに遊ぶということが、大切である。


まとめ(棚橋啓一:子どもの発達と地域研究会)

@学力面でも子どもはすごい能力があると言われている。

A本にしたらよいと思うような、中身のある報告だった。
 分析の参考に、
(1)子どものつながりの中で子どもが育つ。これははっきりしているが、社会的にきちんと位置付いていない。
(2)大人として、どう関わるかについての課題
(3)組織とその質(人間尊重:人権;民主主義が貫かれているか)
(4)構成メンバー  「子ども」と「父母」と「青年」と「専門家」  父母が立ち上がらねばならない。青年の役割は独自に必要である。
(5)リーダーを育てることと、周りの子どもとの関係の中で子どもをとらえるということ。「子どもが育ったら、飯ごう炊さんでご飯が焦げても成功だ」という見方。

Bお互いの信頼関係がある集団の中で、自らを出せる。敵対関係、競争関係の中では、自らの弱点を出すことができないでいる。みんなが認め合うような、そういう関係が育てることが一番大事な課題である。

C子どもはすごい力を持っている。子どもたちはすごいことができるということがわかった。2人、3人ではいろいろできる。7人8人を越えれば、集団を統括しなければならないという力が働くので、たいへんになる。分割しなければならない。軍隊でも1単位は7〜8人が限度である。子どもの大きな力に対する信頼。

D子どもの集団の発達ということも考えなければならない。「遅れたらいけない」→「あの子を誘いに行こう」=空論に終わらない。実践に裏付けられた集団。

E「つなぐ」という仕事を独自の課題として考えておかなければならない。全体集会で新婦人の方が、教育基本法の集会参加の呼びかけで「若い子育て中の母親を連れてきて」と意識して誘う話をしていた。

F「聞く」聞いて聞いて、泣き出すまで聞く。「○○いいですよ、来て下さい」と先に結論があると、押しつけになって結びつかない。

G成長がクローズアップできて、成長が認めあえるような集団が必要。


 以上、ここまでが当日の流れです。


感想文より

・ 最近、世の中の風潮が自己中心的なものになってきているのを感じます。私もその中で、「みんなが自分のことしか考えないのなら、私がみんなのために力を尽くすことはムダなことではないのか」と思ってしまうことがあります。まあ、そうなったら終わりだと思い直すのですが、辛い悩みでした。しかし今回の分科会でどこまでも話をきく優しさや、もっともっと大変な活動に触れることができ、「自分はもっとやれるなあ」と思いました。とても良かったです。ありがとうございました。
・ 集団の意味の解釈に広がりを持つことができました。子どもたちどうしの人間関係のつながり、それに対する大人の関わり、すべて、障害があろうがなかろうが、その子は唯一のその子。人として同じ関わりをもっていくことが重要だと改めて気づきました。その関係があるからこそ、子どもの育ちがよりのびのびと大きくなっていくのだと思いました。少年団らしく子どもと指導員とみんなでのびのびと一緒に集団としても育っていきたいと思います。
・ 「課題のある子どもと向き合う学級集団作り」は、今どこの学校でもおこりうることなので、いろんな人に聞いてもらいたかった。学校の研修では、出ない報告だと思います。「つながり」をどうしていくか考えていきたいと思いました。
・ 継続的に子育てに取り組んでいる組織がつながることが大切。現場で動く人たちがまとめをしていくことが必要。来年もまた参加したい。
・ 子どもに関わるいろいろな人たちと出会えて良かったです。いろんなこと学べました。一保護者として地域のつながりをつくっていきたいと思います。あと、子どもも大人も自分の思いをすごく聴いて欲しいということがよく分かりました。自分自身もいっぱいしゃべり、人の話もいっぱい聴くようにしたいと思います。これからも参加したいと思います。
・ 学校外での子どもたちの生活や、遊びなどの姿がよく分かり、子ども一人に関わる人間が多ければ多いほどよりよく育つんだなあと改めて感じました。人と人をつなぐこと、子どもにたくさんの人や物や学問・文化を出会わせることが大事ですね。そして、自分もマンネリ化に陥らず、「出会い直し」をすることが必要だと思いました。


最後に

  参加者の感想を読んで当日を振り返ってみると、企画した意図が多かれ少なかれみなさんに伝わり、すばらしいレポートの力で、豊かな討論ができた分科会になったと思います。特に、少なくない感想文で「つながりを、これからどうしていくか考えたい」と書かれていたことに注目しています。これからも、さまざまな個人・団体と一緒に研究をすすめていきたいです。そしてそれを形にして返すことで、各自がまた新たな活動の参考にしていただければ一層嬉しいことです。次回、何か企画を行うときには、またもう少し参加者を増やしたいです。
 「京都教育センター年報(19号)」の内容について、当ホームページに掲載されているものはその概要を編集したものであり、必ずしも年報の全文を正確に掲載しているものではありません。文責はセンター事務局にあります。詳しい内容につきましては、「京都教育センター年報(19号)」冊子をごらんください。
2007年3月
京都教育センター
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