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青年教師のための お助け「玉手箱」 5
「職場の人間関係」実践「玉手箱」
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「青年を育てる」視点での研修会(職場教研の取り組み)
宇治市立伊勢田小学校 吉澤 はつ江
(2009年4月10日)
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私の学校は、二十三学級あり宇治市では大きい方の学校で、分会員も過半数を占める、組合ががんばっている学校である。毎年、新任の先生が二人ずつ入ってくるようになってから四年目。新採四年目の先生達も毎年二人ずつ入ってくるようになり、あっという間に青年教職員が三割近くを占める学校になった。一方五十歳以上の教師は四割強で、この先数年で、青年が過半数を占める学校になるのではないかと予想される。「若い先生達に、ベテランの経験を伝えないと大変な事になる」と言う危機感は、立場の違いを超えて、年配の教師達に共通のものだった。
分会教研は、年に二、三回行っていたが、青年がなかなか参加しにくく、もっと公の形でできないものかと考え出されたのが、研究推進部がよびかける自主研(児童下校後の自由参加)である。
参加は自由なのだが、毎回二十人程度の参加があり、老いも若きも学べる会を重ねてきた。青年はもちろん、ベテランにとっても、いつもはあまり聞けない「授業のこつ」や「学級づくりの秘訣」等を聞くことができ、新鮮に学ぶ事ができた。また、講師になる経験も「今までの実践をまとめる」よい機会になり、取り組んでよかったと考えている。
ただ、「若い教師達には、断りにくい状況はなかったか」「回数が多かったために負担が大きくはなかったか」等心配な点もあったが一番負担が大きいだろうと思われる新任の青年は「負担は確かにあったが、自分にとっては、心地よい負担でした」と返してくれた。多くの青年教職員が「いい教師になりたい」「いい授業がしたい」「学びたい」という切実な要求を持っている事を日々感じる現場である。
【夏の研修】
・特活部・生指部合同研修会
野口美代子先生(全生研全国常任委員)を招いて「学級集団をどうつくるか」のテーマで研修
・たてわり色別 「一学期の実践をふりかえって」交流会
【分会教研】
・新指導要領の移行措置の教育課程検討にあたって、教師と子どもたちに負担を強いる「週定表」の変更にならないように急ではあったが、教育課程の学習会を設定した。
職員会議で、教務主任会からの提案も分析しなくてはならないので分会教研として設定したが、いつもの自主研より多い二十人を越える(内未組合員九人)参加があった。自主研を積み重ねてきた成果であり、分会員がその中心を担ってきた成果であろうと思う。
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