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青年教師のための お助け「玉手箱」 2

「「教科指導」実践「玉手箱」


保護者から「凛(りん)とした授業ですね」と激励

      綾部市立志賀小学校 仁張 美之


(2006年12月10日)


子どもたちとのあいさつが楽しい朝

 私は毎朝、担任する全ての子どもたちを教室で迎えます(教材準備のため教室にいるのですが)。「先生!お早うございます!」と元気なあいさつがとんできます。「はい!お早う!」と返していると、「さあ、今日もやるか!」という元気が出てきます。私には、教室がとても居心地がいいのです。さて、つたない私の授業は、次の様な内容です。


全ての子に自己肯定感と「凛とした授業規律」を

  年度初めに、学級の目標は「昨日よりも今日、今日よりも明日の自分を」としました。つまり自分を鍛え、毎日少しでも前進しようということです。そのために取り組んできたことは、毎日の百マス計算(単純計算)・小漢字テスト・国語教材の音読です。他の子どもとの競争ではなく、自分の進歩に注目させ評価しました。当初はその点を特に強調して指導し、毎日子どもたちの少しの進歩でも、目に見えるように評価してきました。毎日しっかり鍛え、少しでも自己肯定感のもてるようにしています。

 そして、平行して徹底してきたことは授業規律の確立です。授業の中では当然、私語や立ち歩きは厳禁としています。一方、討論する時には全員が発言します。討論の中では言葉を大切にしながら、子どもたちが意見をまとめ、必ず「先生、いかがですか?」と問うようにさせています。教師と子どもたちの関係をハッキリさせています。この自己肯定感と学習規律は、相乗効果をもたらしながら発展してきました。

 現在、子どもたちの中には、緊張感のある「凛とした授業規律」が定着し、落ち着いた中で学習課題に立ち向かっています。


新たな課題に

  このような授業ができるようになった今、子どもたちと次の新たな授業に立ち向かおうと、手探りで研究し実践しています。その中心課題は発達の後追いではなく、発達の前を行き、発達をうながす毎時間の授業をどれだけ実現するかということです。その為には、言葉たらずですが「発達に応ずる科学的な『概念』の体系」をいかに子どもたちの中に発生させていくか、真の賢さをどう実現していくか、目新しいことではないのですが、そのような授業をめざし模索しています。先輩諸氏の民主教育の実践に学びながら、自分のものとして実現していきたいと思っています。


仲間や保護者からの激励が

  このような授業づくりを実現し、新たな課題に挑戦するにあたって、研究サークル(綾部では『授業改善研究会』)関係の仲間の存在と、その激励は欠かせません。そこでの討論は、導入から最先端までとても自由で刺激的です。産声をあげて間もないサークルですが、教育を科学的に分析・研究し、教育の未来を見据えようとしています。

 また、前年度末の学級懇談会で保護者方々からは、「凛とした授業ですね。」「子どもは、充実した一年間を過ごすことができました。」等、前向きの激励をいただきました。上記の「凛とした授業」は保護者の感想で、決して私の自己満足ではないのです。 これからも、全ての子どもたちを伸ばすため、健康を大切にしながら、しっかりとがんばろうと決意しています。

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