トップ 事務局 教育基本法学習会 5・27緊急集会報告
集会報告
情 勢 報 告(要旨)
●●この記録は、2006年5月27日(土)の「教育基本法改悪「待った!」緊急集会」での報告をもとに、要約した内容を京都教育センター事務局の責任でまとめたものです。●●

(1)深沢 司(京教組教文部長)さんより

 今日、東京で5・27集会が行われている。京都からもかなりの人が行っている。さきほど連絡をとったら、会場は雨で足元は泥だらけだという報告だった。教育大集会の最後の報告が京教組で、今頃、梶川(京教組書記長)さんが京都の取り組みの報告をしている。

 先ほどの休憩の時に、京教組のビラを配布したが、衆議院特別委員会で総括質疑の時に自民党の議員がこのビラを持って質問した。「『戦争への人づくり』と言っているが、これはウソだと言え」と質問している。彼らの痛いところを突いているからだ。このビラは20万枚配布したが、希望が多くて増刷し、現在32万枚配布している。組合員も目がさめて、今日も宣伝カーを廻しながらビラ配布でがんばっている。

 5・11に緊急意思統一集会をした。70部の資料を作っていたが、100人が来て、びっくりした。その後、各行政区毎に相談をしてもらった。地域ごとに詳しいことを決めてもらった。

 教職員組合が先頭に立たなければならないのはもちろんだが、多くの地域の人たちに広がって、連絡会ができて、がんばってもらっているということだ。昨日も左京区で学習会をしたが50名が集まって、「今の情勢はこれなんだな」とあらためて確信を持った。PTA連協・校長会・中小企業団体などにも申し入れ、署名協力などをお願いした。府の教育長は、「法は普遍なものでなく、変わるものだが、教育基本法には慎重な討議が必要」と言っている。

 教育基本法反対署名は昨年秋までで1万筆、今年の春で2万筆だったが、運動が広がる中で京建労には署名用紙を2万枚おろして、民商には1万2千、新婦人は1万、京都総評は4万枚おろしている。用紙を全教に要請しているが、全教も「京都におろすだけで署名用紙がなくなった」という状況だ。署名は力になる。

 先日民商の総会があったが、「要請はがき」が、その場で150枚も集まった。今、京教組も要請はがきをどんどん送っている。相手方は「ファックスはたまらない」ということになっている。また、先日、乙訓教組で80名のデモをしたが、歩いていると教え子が声援を送っている。

 国民の84%は教育基本法の内容は知らないが、59%が改正に賛成している。それは、今の教育問題への不満が、「改正」へと誘導されているからだ。しかし、情勢は動いている。与党は、真実が知られる前に、多数で決めてしまおうとしている。

 しかし、世論が国会を動かし、当初の予定が、どんどん遅れていっている。総括質疑が24日になっている。30日に公聴会、2日に総括質疑を予定しているが、どんどん予定が遅れている。今日の朝日新聞に、小さく「延長はあきらめ」たような記事が書かれていたが、これにとどめを刺すには、6月4日の円山の大集会に結集して、大きなデモをして、京都から大きく世論を動かしていくことが大切だ。ぜひ、近くの人をさそってほしい、大きな大集会にしていきたい。




(2)成宮まり子(日本共産党 京都府国政委員長)さんより

 日本共産党は、中央委員会で「闘争本部」を立ち上げた。党として緊急アピールを出した。タイトルは、「子どものすこやかな成長を願う運動で、教育基本法の改悪をやめさせよう」となっている。

 今、国民の中に子どもの健やかな成長を願う声が大きいが、これを与党は改悪に利用しようとしている。これに対して、私たちは、国民と共に解決の方向をいっしょに考えながら、改悪阻止の運動を進めようとしている。私自身、国政委員長としての最初の仕事として、改悪阻止のためにがんばりたい。今日も5会場で訴えをしている。

 基本法改悪の焦点の一つは「愛国心」で、教育の目標の一つとして盛り込むとしている。しかし、国会では3日前に、志位委員長が通知票の問題を取り上げて質問したが、首相自身が「評価は難しい」と答弁した。これまで文部官僚は「評価はできる」としていたが、矛盾が生じた。

 国会では福岡の例があげられたが、京都府の通知票でも、南部で少なくとも2つの小学校の社会科で「国を愛する心情を持つ」との3段階評価がされている。私も現物を見て、改めて「ひどいな」と思った。この通知票をもらった子の父親に話を聞いたが「ここまできたのかと改めて思った」と話されていた。

 2002年の学習指導要領の改悪で、京都府でも通知票の中に評価が持ち込まれたが、教職員・父母の撤回運動の中で、ほとんど撤回されていた。それが残ったものが現在の通知票だ。国会の改悪案は、愛国心について言えば、指導要領から教育基本法に「格上げ」されたものだ。

 宣伝の時も、「この通知票を見てください」と言うと関心がわいている。多くの人があらためておかしいと思っている。しかし、改悪されたら、「(評価が)あるのが当たり前」ということになる。どうしても改悪を阻止するためにがんばっていきたい。

 特別委員会で、来週は1日に総理を呼んで、総括質疑をすることになった。国民に真実を広げ、世論と結んで、廃案に向けてがんばりたい。

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