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●生き生きセカンドライフ

三つの「うた」で世直し運動



                新庄 佑三 府立高校退職者
 

 過労自殺寸前に52歳で京都府立高校を退職。短歌、民謡、うたごえの「三つの歌」を生かし、京・大阪で超忙しいが楽しい日を送っています。軸は10年前に結成した市民合唱団Peace Call。舞台演奏もするが、年に百数十回、裁判所や駅前などで争議支援の街頭宣伝をしています。

 マイク、チラシに、プリントでない手描き横断幕とうたごえが加わると市民の反応がガラリとよくなります。「どう見ても悪い人たちじゃない」という安心感があるようで、チラシの受け取りが劇的に変化。短歌の経験を活かし横断幕のキャッチコピーを作り、民謡も唄います。


警官も不問「おとこ節」

 恒例の「争議支援初詣宣伝」。昨年は堺市の大鳥大社前で行いました。16人が本物の獅子舞、着物姿などで準備開始。神社の交通整理の人が飛んできました。「道路使用許可証をとったか。交通の邪魔だ。警察に連絡する」。「はぁ、許可は取ってません。大阪中でやってますが、注意されたことは一度もありません。警察に言ってもいいですよ」

 中村美津子の「河内おとこ節」の替え歌「堺十人衆争議物語」を唄いはじめると、先ほどの交通整理人が腰でリズムをとりだしました。参拝者もニコニコ。警官5人が駆けつけました。若手警官「取り締まりましょう」。年配の警官「いや待て。別に悪いことしてるわけやない」。

 原発反対の横断幕に目をとめた女の子と弟が「ビリーブ」を一緒に歌いました。終わって交通整理人に挨拶すると笑顔で「ご苦労さんでした」。


これが争議支援の集まりとは?!

 この原稿を書く前日の争議支援コンサートを録音風に。

 (民謡の声で)ハー アアアーと長く(急に中断)。ファンファーレでした(爆笑・拍手)。

 森川一座と大浜踊り子会です。「泣き寝入り しない勇気が日本を救う」「やめましょう!タバコのポイ捨て 人間の使い捨て」(拍手)。

 イジメられても、解雇されても、なお歯をくいしばってがんばっているたくさんの争議の仲間たち。この人たちこそ国民みんなの願いの先頭に立っているのではないでしょうか。「河内おとこ節・堺十人衆争議物語」を唄い踊ります。歌詞を見て一緒に唄って下さい。でも風邪で一番大事な「かわーち――――」の声が出るか自信ありません(爆笑)。そこは特に大きな声で唄って下さい。

 思わず動きだしたくなる軽快な伴奏(三味線、アコーディオン、ギター)と客席の手拍子。舞台の前で13人の踊り子が「ソーラーよーいとこサッサのよいやーサッサー」とかけ声しながら踊り、拍手と歓声の中を終了(幸い最後まで声は出た)。

 「これが争議支援の集まりとは!この明るさをいろんな運動に広めてほしい」の声が集中しました。

 
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