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■京都教育センター研究会紹介9

教科教育研究会 国語部会

             −−国語部会 事務局
 

 言語技術主義と「道徳」への傾斜が強まる国語教育の現状は、全国一斉学力テストの問題を見ても明らかである。遠足で行うレクリエーションについて五年生が六年生に尋ねに行くリアリティーのなさ。本文のない「ごんぎつね」の問題など。

 国語部会では、このような現状を分析し、それに対置する国語教育を実践的に明らかにしてきた。しかし、長くその中心であった浅尾氏が「教育のつどい(全国教育研究集会)国語分科会」の共同研究者を退かれるのと同時に国語部会の運営からも身を引かれる中で、昨年度は冬季研における分科会は開催されなかった。

 昨年秋に、作文教育や文学教育、私学の国語教育にかかわるメンバーが集い、今後の国語部会のあり方について検討した。その結果、これまでの積み上げを大切しつつ、「危機的」とも言える国語教育の現状について警鐘を鳴らすとともに、その中でも意識的に取り組まれている「文学教育」「作文教育」「言語教育」「説明文教育」の実践を広げていくことを国語部会として行っていくことを確認した。

 冬季研の分科会では、デジタル教科書授業の問題点を中心にした基調報告の後、全国一斉学力テスト問題の分析を行った。その後、小学校での文学教育と作文教育、高校での説明文教育の実践報告を聞き、議論を行った。

 自民党による教育改悪がかつてない早さですすめられ、学習指導要領の改定も早まることが予想される中で、「論理としてのことばの力」「形象としてのことばの力」「生活としてのことばの力」を柱とした「人格形成をめざす国語教育」を具体的な実践として打ち出していく意義は大きい。そのために、京都府内各地域の教育研究活動や、国語関係サークルの活動をつなぎながら、国語部会としての独自の取り組みもすすめていきたいと考えている。
 
 
■教育研究サークル紹介9ー1

近畿折り紙サークル(近畿折り紙算数数学サークル)
 

 毎月第1土曜日呉竹文化センター(京阪丹波橋駅近く)で常時8〜13名で例会を開いています。今年度は、季節の折り紙(鬼、水仙、おしゃれなピエロ、兜、あやめなど)1つと、立方体の切断や正6角形の作り方、正12面体など数学的なものを毎回取り上げてきました。数学的な内容は、忘れてしまうこともあり、その度に堀井洋子先生に教えてもらったり会員同士で教え合ったりしながら楽しく解決しています。例会終了後、近くの「甚平」での昼食会も楽しみの一つです。今年の全国大会は、6月21日22日に金沢で開かれます。例会の会費は1回500円です。ぜひご参加ください。

連絡先  藤田 明美
 
 
■教育研究サークル紹介9−2

子どもの遊びと手の労働研究会 京都支部 
 

 子ども達にとって、身近なものを使ってアイデアを凝らしながら遊び道具や作品をつくり、壊れるまで楽しく遊ぶことは、将来のかけがえのない体験になります。もしかしたら大人になってからその大切さがわかるかもしれません。高価な教育玩具ではなく、枯れ木や竹や自然の材料、牛乳パックやキャップの蓋など一見ゴミにしか見えないものを、宝物のような遊び道具に変身させます。伝承遊び、手作りおもちゃをつくりながら子どもたちの遊びを考え、実践していく研究会です。仕入れたネタは学級活動や授業で生かしてください。気軽な気持ちで参加していただくことが条件です。ぜひみなさんと子ども達の遊びや工作、ものづくりを楽しんでいきましょう。ご連絡をお待ちしています。今年8月2日・3日に、京都で全国大会を開催します。

連絡先   沼田和也(同志社中学校) 
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