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■ 京都教育センター 研究会紹介(5)

民主カウンセリング研究会



         「ひろば」編集部
 

カウンセリングの研究とは?

 人間は心のうちに、多かれ少なかれ人知れぬ悩みや不安を抱いて生きています。生活のあらゆる面にわたって急激な変化が進行している現代は、心安らぐ場が失われがちで人間関係をうまく結ぶこともなかなか困難です。一人ひとりの人間が尊重されることは、誰もが認める根源的な価値観だと思われますが、現代の社会ではそれと正反対の、人間軽視や人間否定の現象がまかり通っています。学校現場でも、子どもたちが大切にされて自由にのびのび成長する環境を保障することが難しく、教職員も本来の教育の仕事にやりがいを持って打ち込むことができず、ストレスを抱え込んでいます。

 そんな中で、一人ひとりの生命力、成長力がより生き生きと発現するように援助する仕事がカウンセリングと言えます。カウンセラーとしてでなくても、教師として、職場の仲間として、家族の一員として、他者とふれ合い育ちあう人間関係をいかに築いていくか、当研究会ではそれを理論的に学びつつ、実生活の体験と結びつけて、自己理解や相互理解を深める場にしています。


どんな活動をしているか

☆ 定例の研究会

 第2金曜日にグループ・カウンセリング、第4金曜日に理論研究会をしています。グループ・カウンセリングでは、自由な雰囲気の中でそのときその場で感じた思いを出し合い聴きあって、ゆったりした時間を過ごしています。理論研究会では主にロジャーズの文献を学習してきましたが、現在は平木典子著「自己カウンセリングとアサーションのすすめ」を読み進めながら、「自分とうまくつき合う」法を学んでいます。

☆ 一日だけのエンカウンター・グループ

 7月の公開研究会と12月の研究集会の分科会はエンカウンター・グループを開催するのが近年恒例になっています。初めて参加される方や、半年ごとに遠方より加わってくださる方など含めて、その日集まったメンバーで創り上げられる非日常の空間に身を置いて、人間信頼、受容や共感、自己理解や相互理解などを集中学習しています。

☆ 個人カウンセリング

 研究会活動の一環として、個人カウンセリングを行っています。毎週金曜日にセンター室にて、現在は2名のカウンセラーが年間延べ140人程度の面談を行っています。
 
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