トップ ひろば一覧表  ひろば170号目次

京都教育センター 各研究会の紹介B
子どもの発達と地域研究会
 
 
 「子どもの発達と地域研究会」は毎月一回程度のペースで、理論家の要である棚橋啓一先生の自宅で中須賀ツギ子、大平勲と事務局長の私(姫野美佐子)の4人で企画やまとめを行っています。この3年間、「子どもにとってはすべてが育ちの場」のテーマを掲げ、子育てに関わる幅広い地域組織の方々と交流を深め共同して公開研究会(2011年度は3回)などにとりくんできました。

 学校現場にあっては「管理と競争の教育」が蔓延するもとで、子ども自身のみならず先生の父母も教育に希望を託すことが容易でない閉塞状況に追いやられています。そのもとで、“地域における子育て”にあらためて目を向け、地域教育運動が活発だった70年代とは趣を変えた視点での新しい地域教育運動を模索しています。

 この間、「フォーラムひこばえ」「京都子ども勉強会」「たかつかさ児童館」「山科醍醐子どものひろば」などの地域子育てセンターとの交流、議論を展開してきました。その中で「集団の中で発達する」ことの理論化について棚橋先生の提起をもとに深めてきています。

 また、昨年は10年ぶりに京都で開催された「第41回子どもの遊びと仲間を育てる全国集会」(少年少女センターなどが主催)に参画し「子どもの自治の力をつけるために」分科会では問題提起をしました。

 2012年度は新婦人や退職教職員の会などがとりくんでいる「算数教室」や「復活子どもまつり」などの工夫されたとりくみに学びながら連帯し、いっしょに地域での子育て運動を広げていきたい。

 実践的には、@「子どもはどこでどのような筋道で発達するのか」の実践と理論の結合。A教育権をもつ父母組織であるPTA活動の民主化・活性化を促す。Bより多くの団体・個人とつながる研究員(現在15人)を増やしていくこと(募集中)。これらを意識してがんばりたい。
 
「ひろば 京都の教育170号」お申込の方は、こちらをごらんください。
トップ ひろば一覧表