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ご意見番



小泉首相に聞いてみたい!



                  淵田 悌二(京都教育センター)


・中学一年、天文学習・最初の授業で、「こんな三日月さん、見たことあるか・・?」と黒板に多様な三日月を描いて挙手を求めたことがあった。生徒たちは、実にさまざまな三日月を見たことになったが、「夕刻、西の空に見える、この三日月のみが正解だ」と明確に発言できる生徒は少数であった。学習して、その理由が解り、天文学習に興味が深まり学習意欲も高められた。

 さて、小泉さん失礼ながら「天動説でなく地動説であると、当時の観測レベルで何をもって・どう示されますか・・・?」。小泉劇場のパーフオーマンスではなく、明快な解説が欲しい。


・明快な解説という点では、今日 靖国問題でも「日本人として当然の心情だ」と言わんばかりの「開き直り的態度」に私には感じられますが、納得のいく明快な説明がない!

 これは、この「靖国問題」だけではない。今日のイラク戦争をめぐる様々なこと、特に「殺人のための武装による人道支援」に至っては、なにをかいわんやである。いま、なぜ憲法「改正」なのか、何のための「郵政民営化」だったのか、等々も同様である。


・教育基本法に、「愛国心」を導入したいことが本音で、これを変えようと策動しているが、この「愛国心」についても明確にしていただきたいものだ。

 (加藤周一氏:夕陽妄語より){・・・・私は、「愛国心」について考える。国の場合に限らず、その対象が何であっても−−−神でも、人でも、樫の木でも、菩提樹でも、すみれでも、野ばらでも、「愛」は外から強制されないものであり、計画され、訓練され、教育されるものでさえもない。・・・・・「愛」は心の中に「おのずから起こる」私的な情念であり、公権力が介入すべき領域には属さない。愛国心も例外ではない。・・・・} これにたいしても、パーフオーマンスではなくて、明快な反論を、ぜひ聞かせていただきたいものである。学習を深め、ごまかされないようにしたいものだ。

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