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季刊「ひろば・京都の教育」第144号

(2005年11月1日発売)


 1980年代後半から、子どもたちの人間関係を結ぶ力や自己肯定感の乏しさが指摘されてきました。その背景には、テレビゲームの普及やいじめ問題、競争環境の激化がありました。そして現代、具体的な人とのつながりの実感が持ちにくい子どもたちの中には、インターネットの世界につながりを求め、居場所を見つけようとしている傾向が見られます。ここでも子どもたちは気遣いをし合っています。また、様々な落とし穴もあふれています。ネット社会・マスメディアの光と影に焦点を当てながら、大人の役割についても考えていきましょう。同時に、子どもたちの表現能力の豊かさに注目したいと思います。歌う、演じる、踊る、描くといった身体的表現能力を発揮しながら、子どもたちはどのようなメッセージを発信し、学校や地域で仲間や社会とのつながりを求めているのでしょうか。小・中・高校における文化創造の担い手としての子どもたちの力に期待しています。このような趣旨から、今回の特集を企画しました。 



■総論
 ネット時代を生きる子どもの困難性と可能性と・・・・中西新太郎(横浜市立大学)


■特集1 ネット社会・マスメディアと揺れる子どもたち

 ●感性は人のベース・・・・池田 和生(KBS京都)

 ●現代メディア社会の影響を受けながらも育つ子どもたち−−小学校の現場から・・・・葉狩宅也(八幡市立八幡東小学校)

 ●ネット社会・マスメディアと揺れる子どもたち−−中学校の現場から・・・・大山 登(京都府・中学校)

 ●不安や淋しさの中で・・・こころの癒しを求めて−−高校の現場から・・・・さとうひろこ(養護教諭)


■特集2 新しい文化を創造する子ども・青年たち

 ●小学校での劇作りのとりくみ−−あの顔をまた見たいから・・・・向 清志(城陽市立古川小学校)

 ●演劇創りの中から仲間と自分を!・・・・浦島 清一(加悦町立加悦中学校)

 ●高校生と文化活動−−つながりたいけどつながれない・・・・中谷 隆(京都市高教組・書記長)

 ●やまびこ座の真価を発揮する時です・・・・くろだひろし(児童劇団「やまびこ座」)


■好評連載

 ●私と京都−−京都は第二の故郷・・・・ウルジンスレン(ウランバートル出身・モンゴル料理店)

 ●平和教育E−−清水寺6・9行動・・・・吉田 文子(京都教職員組合女性部書記長)

 ●教育・子育てひろばるトーク

 ●まんが−−by.monpei

 ●早川幸生の歴史教材たまて箱(44)−−おいせさん(伊勢)(京の町に活気と潤いを与え続けて)・・・・早川幸生

 ●ひろば御意見番−−日本の民主主義は死んだのか?−−来春の知事選でこそ示したい私たちの「良識」・・・・大平 勲(前京都総評議長)



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