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あ い さ つ
 
               京都教育センター代表 野中一也

揺るぎない精神力で困難を克服しましょう


 05年度のセンター年報ができあがりました。この一年間も皆さんと一緒にがんばってきた成果が記録として記してあります。いっぱい教訓がつつみこまれています。教訓をひっぱり出して、明日からの運動の糧にしてほしいと思います。

 現実に目をうつすと、実にマイナスの嫌なことが多く目にうつってきます。つい暗くなってしまいます。昨年の衆院選で自民党が「圧勝」しました。でも「おごれる者は久しからず」でしょう。堀江貴文氏も新自由主義の典型といってもよいでしょう。昨年4月頃に学生に「ホリエモンは偽ものだよ」話したところ、彼は未来を拓くパイオニアであるといった反応が多くかえってきました。彼は汗を流さず「お金がすべてである」という新自由主義の申し子です。人間は本来汗を流して働く存在です。汗を流していない者は、汗を流して働いていない「痛み」を感じ、謙虚に感謝して生活しなければならないだろう。ところがホリエモンにはそれが感じられない。人間としてどうなのだろうか、といった趣旨の話をしました。06年1月の事態はどうでしょう。新自由主義の行き先を暗示しているように思われます。

 情勢を深く学習しましょう。仲間とともに困難があればあるほど学習しましょう。そして展望を見出しましょう。そのための前提として揺れない「足元」を模索しましょう。大地の「足元」は、まず京都の「地域」であってほしいと思います。その「地域」から発するエネルギーはきっと私達の心のなかの精神に確実に結びついて、精神を活発にさせてくれるでしょう。

 私はこの年報に「京都における教育運動から学ぶ」と題して、運動のなかの宝のような教訓を多くのべさせていただきました。「足元」をしっかりかためて、皆さんとご一緒に未来の展望をつくっていきたいと考えております。

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