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あ い さ つ
 
               京都教職員組合執行委員長 藤本 雅英


 「細野武男先生のご尽力で百数十人の学者・研究者の皆さんのご参加を得て、全国にも例がない規模、内容で教育センターが発足した。教育センターは、京教組の運動、教育研究にとって宝。みんなで大事にし、充実をはからなければならない」

 これは、細野氏と60年以上のつきあいをされた湯浅晃京教組元委員長がよく語られていたことです。その湯浅氏も1月31日、永眠されました。生前中、教育センター設立当初の話やセンターの大きな役割、また細野武男先生、そして前代表の小林幸男先生にまつわるエピソードなどもよく聞かされました。京教組はもとより、教育センターをこよなく愛し、その発展に力を注いでこられた湯浅氏に心から哀悼の意を表するものです。再び細野武男先生、小林幸男先生らとともに旧交を温めながら、京教組、教育センターの未来を見守り続けてほしいと願わずにはおれません。それだけに、先駆者の方々の意志や思いをしっかり受け継ぎ、京教組、教育センターの充実、発展に全力をあげる決意をあらたにしています。

 現場教職員の「管理と閉塞」にさいなまれた深刻な事態の進行は、ますます教育センターへの熱い期待が広がっています。この間、センターの懸案事項であった組織・体制上の課題も淵田前事務局長らのご尽力でクリアーしていただきました。淵田氏の後に、大平勲前京教組委員長が新事務局長に就任いただくなどあらたな体制にもなりました。そのもとで、教職員の困難の根源でもある「教育改革」を打ち破り、誇りを持って立ち向かえる力を培い得る教育センターの役割、活動をさらに強めるためにともに努力したいと思います。

 私たちは、憲法・教育基本法の改悪を許さず、守り生かす運動、そして、その前進を大きく切り開くうえでも、当面する京都府知事選挙の勝利に向けて全力をあげます。

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