トップ 教育基本法 事務局 雑感目次


教育基本法・学習会・・・28            04・10・23.

                                        土野 友人


   ・・・教員の身分は尊重され、その待遇の適正が、
      期せられなければならない。 (第6条)

・ 教員養成、少数精鋭主義で計画的に、(10/2)

・ 先生の給料 査定で差 (10/4)

・ 杉並区が「師範塾」

   小学校教員 独自採用にむけ養成 (10・15)

・ 教員免許の更新制 (10/22)

・ 奈良の県立高に教員養成コース (10/23)

10月の「ニユース」をひろってみると、やたらと「教員問題」が目につく。これは、教員えの「集中砲火」のようである。もう少し、詳しく言えば、「教職員集団」による教育実践のすばらしさを破壊・否、理解していない! 否々、理解していればこその「分断作戦」なのであると思う。もはや、労働組合・教職員組合無視の政策である。子どもたちにとっての「良い先生」は、「ひらめ先生」ではない! と断言できる。それは、「こどもたちを見つめる先生」だからだ。

 エネルギー変化(石炭から石油)による社会の流れのなかで、炭坑労働者の闘いがあった。資本の論理の中で、民営化傾向は国鉄労働者の闘いを生んだ。そして今日、教職員への攻撃なのか?!

・ 「教員免許の更新制」を一つとっても・・・、これこそ競争主義という、子どもと教育にとって最もなじまない理念を導入する大きな要因を作り出すことになるだろう。

「教育勅語」体制のもとでは、師範制であった。戦後、教育基本法のもとで、この理念が根本的に改められて、「教員免許の開放性」ということで、どこの大学でも取得可能ということであり「師範学校」という特別の学校ではなくて、一般の大学としての学芸大学となった。しかし、またまたこれが「教育大学」へと変質していく。そして、教育課程も一般教養での「憲法4単位必須」は緩和されていく・・・。そして、いよいよ「免許の更新制」である。しかも、これを実質的に裏付けしていくかのように、「優秀教員表彰」であり、「不的確教員」の「誕生」である。「教員評価」「賃金差別」・・・いづれも、教員ひとり一人の「変質した力量」のみが求められている制度化である。

・ 学校での先生にとって、最も大切なことは

  子どもと教育にとって、最も大切なことは、それは その学校での教職員集団のあり方、教職員集団としての教育のあり方である。教員の力量は、(一定の専門教育を受けた者=免許制)教職員集団の中でこそ、実践的に育てられていくものである。だからこそ、「・・・・教員の身分は尊重され、・・」である、と思うのだが今日、全く逆行でる。

トップ 教育基本法 事務局 雑感目次