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教育基本法・学習会・・・・24         2004・9・18.

                                        土野 友人


  「レッドパージ って、何ですか・・・?」

・今日は、第8条:教育行政、に関する学習会であった。いつもと同じく、なにかと興味深く学習ができたひとときであった。特に印象にのこったことの一つとして、・・・・・

「レッドパージ って、何ですか・・・! 聞いたことがないのですが・・・?」という参加していた学生からの質問である。

・戦後教育の流れの中で、教育行政がいかに学校教育をゆがめていったか、その中で政治的教養を身につけるための学習活動はほとんど出来にくい状況にされていったこと。例えば生徒会新聞の内容からも、生徒会活動それ自体からも直ぐわかることではありますが・・「高校生の集い」そのものまでも出来なくさせ、今日自覚的生徒たちの努力で支えられて続けられていることなど・・・いろいろ語られた。レッドパージがその大きな転換点であっとことも・・・。参加していた学生のひとりが「レッドパージって、なんですか? 聞いたことないのですが・・・!」と、また他の学生が「アッセンブリー・・」についても同様の質問がだされた。

 改めて、この事実を受け止めることの重要性を痛感した。驚かれることなくゆっくりと「解説」された。続いて、パージ世代の「体験者」から、また当時の中学生は「突然、先生が学校に来られなくなった。授業を受けていたというだけで、警察からの事情聴取を受けたこと」などなど、それぞれが体験談を語られた。まことに感動的な学習会になった。若い人と年配者、学生・保護者・現職・退職者、多様な年代の市民が同一テーブルでの学習会の良さを味わった。

 「アッセンブリー」についても、時間割表のひとこまにあったことから考えると、「高校生の集い」を例に出すまでもなく、教育行政の介入で時間割そのものまでもがゆがめられていっている!

 11月の学習会は、「第10条:教育行政」であるが、まさに「教育は不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。・・・」旨は、大きくゆがめられている。許せないことである!

* 政治的教養について、

・・・(前略)・・「良識ある」というのは、単なる常識を持つ以上に「十分な知識を持ち健全な批判力を備えた」と言うことである。「公民」というのは、最も広い意味において、「社会全体の一員として積極的に社会を形成していく場合の国民」ということができよう。

第8条:政治教育

・良識ある公民たるに必要な政治的教養は、教育上これを尊重しなければならない。・・・・

今日の学校現場は、もう一度しっかりと、この観点からも見つめ直されなければならないと強く感じた。教育行政の責任は重大である!
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