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教育基本法・学習会・・・・21                04・9・5.

                                          土野 友人


  「・・・・自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって・・・」


・ ある「カタログ・雑誌」に、イラク人質事件の自己責任論、是か非か 
  という記事があった。

・「より良い目的のため、自ら危険を冒した日本人たちがいたことをうれしく思う。

 日本の人々は誇りに思うべきだ」(パウエル米国務長官)

文言どうりに受け止めれば、かってエコノミック・アニマルと言われていた頃の日本人観にくらぶれば、質的向上とのプラス表現とも受け止められるし、「テロとの戦い」を力で行使というアメリカ的な目的と手段から考えると、憲法九条否定発言的要素も感じられる。   

・「これだけの目に遭って、なおかつそういうこと(イラクでの活動再開)言うんですからね。自覚というものを持っていただきたい」(小泉首相)

(これだけ憲法理念をふみにじっておいて、なおかつそういうこと{武装した自衛隊が人道支援だとして、イラクの地に派兵する}ですからね。憲法理念を生かした科学的認識というものを持ってもらいたい)とそのまま、お返ししたいものだ。

 この二人の言葉はともかく、以下6名の方々の意見があった。


 1,危険回避の仕組みを論じることなく、自己責任で片づけるリーダーは無責任だ。

                               (大西健丞)

 2,政府の邦人保護が当たり前だからといって海外で好き勝手をしていいわけではない。

                              (森本敏)


 3,政府の政策に反対する市民を圧殺する。自己責任論の根源はそこにある。

                               (天木直人)

 4,一言の挨拶もなく自衛隊撤去を求めた人質家族に、国民の多くが違和感をもった。

                              (大宅映子)

 5,他人の痛みを創造できない。いつからこんな不寛容な社会になたのか。

                               (江川紹子)

 6,危険地域の活動には、徹底した事前の準備と、不測の事態が起きたときの説明責任   が必要だ。

                                    (野口健)


そして、「あなたのご意見」が、ハガキ一枚のアンケート形式で求められていた。

問1,1:人質の自己責任は当然問われるべきだ。
   2:人質に対して自己責任を問うのは間違いだ。
   3:どちらともいえない。


問2,もっとも共感した意見は誰ですか
 
 1:大西  2:森本  3:天木  4:大宅  5:江川  6:野口。

*あなたのご意見を・・・  ( 問1: 2,  問2: 3 )

 一般論的には、「勝手な無責任な行為」(特に政財界に見られる)が存在する今日の世相の中で大切な概念ではありますが、今回の場合は全く白を黒というに匹敵するような「政府の責任放棄」と思う。この意味でも他は焦点ボケ発言であり、天木氏は本質をついている。「・・・自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって・・」と教育基本法の精神が生かされていると思う。                
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