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教育基本法・学習会・・・・12           2004・5・23。

                                      土野 友人


  有事法制 と 拉致・自己責任・靖国そして強制労働。

・ 朝鮮人民民主主義共和国(マスコミは北朝鮮と称するが・・・、韓国は南朝鮮とはいわずにであるが・・・)の政府(?)により「拉致」された家族の子どもたちが「帰国」された。その時の、その二家族にとっては、今後の生き方など将来のことはともかくとして、「ほっと」胸を撫でおろされたことでしょう。世論も、いろいろな意見があるようだが、「敵対よりも、友好を・・・・」という表現は「圧力をかけろ!」とか、「経済封鎖を!」とかの声よりも、心和む表現であり、韓国での「太陽政策」日本版であってほしいと思うのだが・・・。

 「北朝鮮」を「悪の枢軸」「テロ国家」として、アフガンやイラクの様に、爆撃によって「変革を」というブッシュ「力の政策」ではなくて、平和の「外交」こそが最も希望される且つ適切な方法と思うのだが・・・、それにしても、「わけのわからぬ国家像」をいだかせるマスコミでもあるように思う。

・ そんな国で生まれ育てられた二家族の「子どもたち」も青年に成長された。どの様な教育を受けてこられたのか・・・・、教育基本法のような「教育に関する基本的な理念」はどの様なものになっているのだろうか・・・?

 かっての我が国・日本国も教育勅語なるもので、軍国主義教育であっただけに、その頃の思い出ともからんで、なおのこと気になるのではあるが・・・。

 もう、数十年も以前のことなれど、社会主義国家としての「北朝鮮」では、「大学での学習も、すべて保障されている」「あ・・、平壌・・・」と夢ある「話し」を聴いたこともあるが・・・、今日の経済援助を必要とするイメージではなかった・・・。

・ テレビは、この「帰国」放映で独占された。(かって、突然「白い服の集団」のときの様に・・・・)この時、国民的反対がなされている「有事法制」や、そのための「年金法案」が衆議院通過でることを忘れてはいけない!

 同様に、良心的な人々の行為(真の人道支援、真実の報道を求めて・・)を、怪しげなる「自己責任」論(即ち、政府責任放棄)を発してまで潰しかかり、違憲判決も「わからない」といって、靖国参拝をくりかえす首相がとっている、今日の「トップ会談」であることも、・・・・・この同時期に、日本の司法は、中国人強制連行(拉致とはいわず)による「強制労働」に対して、「時効」だとして、訴えを退けているという今日的現実も総合的に見つめなければいけないと思う。

・このことは、「北朝鮮」問題も、一つの民族が、21世紀の今日、南北に分断させられている現実、更には、かっての日本軍の侵略行為、植民地時代のことも、まずは前提として考えられなければならないのではないかと、思うのだが・・・。歴史的な認識を、マスコミは、若い世代にも理解される報道が大切にされなければとも思うのだが・・・。  イラク中東の歴史認識もしかりである。
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