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京都教育センター 第35回夏季研究集会第4分科会まとめ
         2004.8.29(日)10:00-16:30  京都教育文化センター


 
第4分科会「学校改革と生徒・保護者の参加」

 
 京都教育センター高校問題研究会では、この数年間にセンター夏季研高校分科会や研究会独自の研究会に取り組み、@京都府教委がすすめる「特色ある学校づくり」が高校間の学力格差を増大し、教育困難を拡大していること、A京都の公立・私立の高校生は、授業や生活指導、高校入試制度、日本の教育全体の問題などに強い関心を持ち、不満の多いことについて各校で生徒の要求をまとめて実現しようとしていること、が明らかになった。

 生徒・保護者・教職員がそれぞれの立場から意見を出し合い、力を合わせて学校づくりをすすめることは、学校運営の基本である。しかし、近年の京都の公立高校では、府教委の指導方針のもとで「校長中心の学校運営」が叫ばれ、生徒・保護者・教職員いずれの意見の尊重も不十分な状態になっている。

 一方、現在府教委は、日常の教職員の活動の評価を人事や給与などに反映させるなど問題の多い「教職員評価」を実施しつつある。また、それと並んで学校の教育活動の評価を校内だけでなく、生徒・保護者・地域住民の声をもとに行う「学校評価」をすすめようとしている。

 本分科会では、各高校の生徒会長・生徒会役員を初めとした高校生が学校の現状をどう考え、どう改革しようとしているか、保護者は学校づくりへの参加を保障されているか、教職員は生徒・保護者とともに学校改革をどのように進めようとしているか、をそれぞれから発表し、参加者全体で討論を行った。これからの京都の高校での学校づくり・学校改革の方向を考える契機になればと考える。

 
 
《発表・発言した人》

                
高校生 ・a高校全日制   Aさん(2年)、Bくん(2年)
     ・a高校定時制   Cさん(4年)、Dさん(3年) Eさん(3年)、Fくん(1年)
     ・b高校      Gくん(3年)、Hくん(2年)
     ・c高校      Iさん(1年)
 
保護者 ・Mさん(元O高校PTA役員、R高校保護者)
      ・Fさん(S高校PTA役員)
 
教員  ・Oさん(O高校教員)
 
《司会》 Iさん(元O高校PTA)、Mさん(元O高校PTA)、Mさん(K高校教員)、Sさん(M高校教員)

《進行担当》I(J高校)

 
 参加者は25名(内訳は高校生9人、保護者(元を含む)7人、高校教員6人、  元高校教員2人、府立高教組役員1人)。

 
《進行担当より》(磯崎三郎:京都教育センター高校問題研究会事務局長)

 ・この分科会では、この7〜8年間、高校生・卒業生に学校での授業・生活指導・高校制度などについて意見を出してもらい、話し合っている。今年は、高校生とともに保護者・教員にも意見を発表してもらい、生徒・保護者・教職員が協力し  て進める学校づくり・学校改革について討論したい。学校行事や自主活動、校則、授業への要求など、各テーマで日頃思っていることを出して欲しい。

 ・分科会の討論の柱(分科会運営委員会で検討)は以下の通り。

 
討論の柱

(1)高校生は、今の京都の公立高校をどのように評価しているか。(授業や学校行事、自主活動、校則や生活指導の現状などについて)

  ・学科・類やクラス編成、授業内容について(U類などだけが受ける7限や全員参加補習について、できる子とできない子でクラスを分けることについて、どう考えるかなど)

  ・文化祭、体育祭、球技大会、芸術鑑賞、研修旅行などについて

  ・生徒会活動・クラブ活動について

  ・服装、頭髪、ピアス、バイク、携帯電話などの指導や制服についてについて

  ・生活指導で、生徒の声が反映されているか(聞いてもらえるか)

 
(2)高校生(生徒会役員)は、どんな学校が理想と考え、どんな学校にしたいと思っているか。(生徒の声・要求を学校の運営に反映させるにはどうしたらよいか)

  ・授業についての生徒の希望・要求をまとめ実現するには、どうしたらよいか。

  ・テスト・成績や評価のしかたについて、どう考えるか。

  ・学校行事や生徒会活動、校則・生活指導での生徒の意見を反映させるためにど のようなことをしているか。

 
(3)先生に対する評価はあった方がよいか。

 
(4)学校づくりへの保護者の参加は保障されているか。

  ・公立高校の制度、入試制度に対する意見

  ・学校の運営や方針に対する意見(授業、学校行事、クラス編成など)

  ・自主的なPTA活動の保障

 
(5)生徒・保護者・教職員が意見を出し合い、力を合わせて学校運営・改革を進めているか。そのようにするためにはどうしたらよいか。

 
(6)京都府に、「特色ある高校」としてさまざまな公立高校ができていることに対し、高校生はどう考えているか。

  ・自分が今の学校を選んだ理由は?

  ・類型制や特色ある普通科の専門学科(嵯峨野高校京都こすもす科、堀川高校人間探究科・自然探究科など)をつくることをどう考えるか。

  ・京都府の公立高校入試制度について、高校生はどのような意見を持っているか。 (通学圏拡大、単独選抜、中高一貫教育など)

  ・昨年度の山城地域の新しい高校入試制度をどう考えるか。

 
(7)(高校生・保護者・教員の発表者が発言) 

 ・どんな学校がよいと思っているか。どんな学校生活を送りたい(子どもや生徒 に送ってもらいたい)と考えているか。

 ・生徒・保護者・教職員共同による本当の学校づくりを進めるにはどうしたらよいか。

 ・今の学校に満足しているか。(満足度は何点?)

 
《開会あいさつ》(臼井照代:京都教育センター高校問題研究会代表)

 ・夏のこの分科会では、高校生に思いっきり話してもらっている。今年も思いっきり話してほしい。

 ・以前は「三者懇」(生徒・保護者・教職員)をしている学校がいくつかあったが、今は行政が嫌がる傾向で、ほとんどされていない。二者懇(生徒と教職員)さえ不十分と思う。そういう中で、去年、知らぬ間に体育祭がなくなっていた学校が  あった。

 ・高校の3年間は短いが、人生の中では大きな3年間。その中で十分意見を聞いてもらえないようでは困る。

 ・教育改革の波がおき、京都でも高校改革ですごい変わり様になっている。そういうことに関しても思っていることを話してほしい。

 ・今日は大いに話し、他校のことも聞いて何か考えることがあれば、と思う。

  充実した一日になるよう願っている。

 
 
【1】高校生の発表と討論

 はじめに参加者全員の自己紹介(所属・名前)(略)

 ◎司会=Mさん:学校のようすについて質問したい。先ず、学校生活への満足度を100点満点で出してほしい。
@学校生活への満足度 (100点満点)
                        → 65・75・50・60・95・90・85・75点

 ◎司会=Mさん:なぜ100点でないのかを聞きたい。

 ◎Bくん(a高校全日制2年):(50点)いいところ、悪いところが半々だから。いいところは、自主活動はやらせてもらっている点。悪いところは、生徒会からの要望に対し返答が辛く融通が利かないから。(文化祭の1日を土曜にして他校生を入れたいと要望したが門前払いだった)

 ◎Gくん(b高校3年):(65点)2年の学年が落ち着きがなく問題を起こすのが減点の理由。プラス面は、ぼくら生徒会が動けば行事をやってくれるようになったこと(球技大会など)。

 ◎Eさん(a高校定時制3年):(85点)定時制のいいところは、いろんな年令の人がいていろんな経験を聞かせてもらえること。定時制はいろいろいい点がある。行事も結構やらせてもらえるし、進路も担任が親身になってくれる。悪いところは、具体的には言えないが少し物足りないこと。

 ◎Iさん(c高校1年):(75点)他の高校よりは自由な方だが、頭髪検査や服装チェックをやたらするなど気にくわない校則がある。クラスに落ち着きが無く、けじめがほしい。

 ◎Aさん(a高校全日制2年):(60点)満足していない40点分は自分で変えていきたいと思う。気に入らないのは、自由といわれている割に「……やっぱりアカン」と言われることが多いところ。

 ◎Hくん(b高校2年):(75点)不満な25点分の内訳は、5点は服装は気に入っているがカッターが黄色っぽい白で汚れて見えるので不評なこと。15点は文化祭で生徒の声を聞かずやることが決められていること。5点はその他もろもろ積もっていること。

 ◎Cさん(a高校定時制4年):(95点)定時制は好きでないと続けられない。全・定・通一緒なので、部活動の融通が利かない面がある。

 ◎Dさん(a高校定時制3年):(90点)学校は好き。授業中に携帯が鳴ったりするのは迷惑。

 ◎司会=Mさん:学校行事について聞きたい。
               
A学校行事について(やっているかどうかを○×で)               

◆球技大会

(実施していないのはa高校全日制のみ=要求しようと思っている)

  ◎b高校=去年雨で中止。今年3年生の苦情(最後だからやりたい!)が多く、生徒会がアンケートを取り要求して実現(7月上旬)した。

  ◎a高校定時制=1学期に実施。一昨年やらなかったが、その後1年生の行事参加率が下がったので、その反省から復活した。

  ◎c高校=年2回実施(7月はバレー、2回目はバスケットと思う)。

  ◎d高校・e高校=学校としてはやっていないが、学年独自に実施することはある。

  ◎f高校=年2回実施。でも体育祭はない。

  ◎g高校=1学期6月に実施。

 ◆体育祭について(実施していないのはa高校定時制のみ)

  ◎a高校定時制=周りが住宅なので、夜はうるさくてできない。球技大会も体育館でできるものになる。

 ◆遠足について(実施していないのはb高校のみ)

  ◎b高校=(遠足を)やりたいという声がない。

  ◎d高校=今年復活した。5月に行事がある方がクラス作りをしやすい。

 ◆研修旅行について(全校で実施)

  ◎行き先を決めるのに生徒の意見を反映できる学校が多い(b高校が1年でスキーと決まっている以外)。a高校定時制では、学年ごとに行くかどうかや行き先をアンケートで決めている。a高校全日制は、生徒の意見で行き先が沖縄に   なった。

 ◆文化祭の期間について

(3日間が多い。2日間はb高校。その他、d・e高校は2日間、f高校は3日間)

        
  ◎b高校=文化祭2日、体育祭1日の計3日間。模擬店の希望が出るが、認められていない。

  ◎a高校定時制=ステージでのクラス発表と模擬店(クラスやクラブ)。

  ◎a高校全日制=外でテントを張り模擬店をしたいという要求が実現しつつある。

  ◎c高校=劇かパフォーマンスか合唱か、クラスで話し合って選ぶ。模擬店は3年生のみ。

B校則について

 ◆頭髪検査があるか

(あるのはb・c高校。a高校は全・定ともなし)

  ◎b高校=結構きびしい。校門に先生が立ち、2.3限に呼び出される。

  ◎a高校全日制=生徒手帳には一応書いてあるが、頭髪はとくに言われない。生徒同士も何も思わない。

  ◎Oさん(O高校教員):O高校やS高校のように頭髪をとくに指導していない学校で茶髪が多いのを、中学生の時は“こわい”と思わなかったか?

        → 「こわいと思った」は2名

  ◎Dさん:中学生が髪を染めているのを見て、大人はどう思うか?

  ◎Mさん(元O高校PTA役員):染めること自体はいやじゃないが、小さい子はいろいろ影響があり良くない。自分の意志で染めるのなら良いが……。

  ◎Mさん(保護者):真ん中の娘は高校では染めなかったが大学では染めている。別に変とは思わない。本人の意志なら良いが、小さい子が親の趣味で染めるのはどうかと思う。

  ◎Oさん:O高校では染髪を禁止していないので、髪を染めるのが普通になる。1年2学期から大きく変わる。中学生が高校を選ぶ時のことを考える。
  ◎I(進行担当):髪を染めるのをとくに禁止していない学校では、どれくらいの生徒が茶髪になっているのか?

  ◎Tさん(S高校教員):8割くらいが髪をさわっているが、茶髪になるのは半分には行かない程度。

  ◎Sさん(司会):頭髪で帰宅させられるが、新聞に載ったことがある。指導対象の境目が難しい。夏休み中だけ染める子も多い。

  ◎Mさん(元O高校PTA役員):髪を染めたり加工するのはなぜかな?と思う。理由は?

  ◎Dさん:自己満足で。

  ◎Aさん:なぜかな?目立ちたいからかな?

 ◆制服は好きか、嫌いか?

(好き・あった方がよい=b高校2人とa高校定時制1人の計3人、嫌い・ない方がよい=a高校定時制3人とc高校1人の計4人、どちらでもない=a高校全日制の2人)

  ◎Fくん(a高校定時制1年):高校生なら制服は着るものと思う。

  ◎Iさん:毎日同じ服だと飽きるし、制服そのものが気にくわないので、制服はない方がよい。

  ◎Eさん:中学はすべて制服だったが、制服そのものがしばられるからいやだった。

  ◎Dさん:制服だと、指定と違うことで怒られるのがいや。

  ◎Aさん:今は制服ではないが、着ろと言われれば着ると思う。

  ◎Bくん:着るセンスがないので、制服があると楽。でも枠に入るのはいや。

  ◎Hくん:制服は気に入っている。自由服だと服に迷ってしまう。アルバイトしていると、職場は制服が多い。

  ◎Gくん:制服の方が朝が楽。

  ◎司会=Mさん:自由服の学校の人で、朝服に迷うことはあるか?

          → a高校全・定6人のうち、「迷うことがある」は1人だけ  

◆携帯電話について (自校の携帯への指導について満足=7人、どちらでもない=2人)

  ◎Aさん:私は気にならないが、迷惑な人があればと思う。

  ◎Iさん:鳴ったら取り上げるとか言われるが、そんな権限があるのか?

  ◎a高校定時制=授業中に鳴ったら注意。定期試験中はカンニング扱いになる。

   ◎b高校=授業中に鳴ったら取り上げ。回数が重なったら保護者を呼んで返す。

  ◎Yさん:うちの高1の子は持っていないが、みんな携帯を持っているのか?

  ◎Tさん:9割くらいは持っているが、それ以上にはならない。

    
  ◎Iさん(元O高校PTA役員):携帯の費用はだれが払うのか?いくらくらいになるのか?

      → 「親が払う。1万円を越えてしかられたことも」「初めは親だったが、今は給料を見て自分で払ったり。多くて8千円、使いすぎたら1万円を越える」「小学生の時から親もち。2万円を越えた時は注意された」「自分持ち。5千円くらい」「親持ち。2、3千円から2万円の時も」「親。5千円程度」「親。8千円くらい」「3、4千円。千円は出してもらえる」「すべて親。6〜8千円」

  ◎Iさん:親は大変だなーと思った。娘は自分で持ってて、5、6千円と言っている。

 ===休 憩===

 ◎司会=Sさん:授業に満足しているかを聞きたい。

C授業に満足しているか  → どちらでもない、が多い。

 ◎Iさん:中学では自由だったが、高校では授業は緊張して疲れる。

 ◎Eさん:先生によってわかりやすい、わかりにくいが違うので、返答しにくい。

 ◎Dさん:先生による。人数が少ないので行き届いているが、質問しても答えてくれない先生がいる。

 ◎司会=Sさん:ここを直してほしいという先生がいるか?

          → いる、が多い。いないは2人のみ。

 ◎Gくん:自分の自慢話が多い、とクラスで話題になっている先生がいる。

 ◎Bくん:全員を立たせて授業した英語の先生や、生徒にプリントをやらせておいてどこかへ消えた数学の先生がいる。

 ◎Cさん:生徒の理解を待たない現代文の先生がいる。自分の考えを言ってノートさせて終わりや、テストは返すだけで説明を一切しない先生も。

 ◎Dさん:質問に答えないで板書も不十分な英語の先生がいる。不満が結構出ている。

 ◎Eさん:専門の用語を使うのでわかりにくい先生がいる。定期試験前にポイントを言ってくれる先生が多いのに、試験前でも板書しないでプリントをやれと言うだけの先生もいる。

 ◎Iさん:授業のやり方はいいが、好きじゃない先生がいる。当てたまま、返事がなければじっと待っている国語の先生など。退屈で時間のムダ。

 ◎Cさん:授業の準備が不十分な先生。

 ◎I(進行担当):生徒の授業への要求を聞いているa高校全日制の話を聞きたい。

 ◎Aさん:去年は生徒会でアンケートをして授業への要求を集め集計して出し、生徒部・教務部を通じて教科会や職員会議で話してもらった。今年は生徒の授業に対する要求の出し方、「記名か無記名か」でもめている。しかし、このとりくみの中で授業が変わってくる先生もあり、好評と思う。

 ◎司会=Mさん:他の学校で、授業への要求を出す機会はあるか?

 ◎Gくん:生徒一人一人の要求が増えてきて、学年でアンケートを取った。しかし、あまり授業は変わっていない。

 ◎a高校定時制=授業への要求があれば先生への直談判で直せる。

 ◎Iさん:要求があっても、みんな言わない。


 ◎司会=島田さん:成績のつけ方に不満はあるか?
                         → 1人(b高校)をのぞき、不満はない。

 ◎Gくん:倫理の授業の基準が厳しすぎる。

 ◎司会=Mさん:実習科目について、不満はないか?

 ◎Iさん:体育で、「アクセサリーやピアス、茶髪をしていると点数を引く」「注意しないけど点を引いていく」と言っていたのに、学期末に「1」が無くて「アレッ」て感じ。

 ◎Cさん:体育で、2回休んだら絶対「5」がつかないのはおかしい。アクセサリーはすべてはずしている。

 ◎Hくん:先生に質問がある。定期試験の時、チャイムが鳴る前に試験のプリントを配布するかどうか?

 ◎司会=Sさん:試験開始ぎりぎりに配っている。テストの時は、服装をきちんとさせるよう指導している。

 ◎I(進行担当):開始5分前に行って、早めに配布する。

 ◎Tさん:去年の授業への要求活動で、今年は同じ条件で配布するよう教員で意思統一した。逆に、テストのスタートはそんなに気になるのか、聞きたい。

 ◎Hくん:気になる。

 ◎Gくん:遅刻の基準について聞きたい。チャイムが鳴った瞬間に着席していないと遅刻になる。一方で、遅れてくる先生もいる。どうなのか?

 ◎司会=Mさん:チャイムが鳴ったら職員室を出ている。座席が空いていたら、確認してつけている。

 ◎Sさん(府立高教組):遅刻でも、c高校の体育の服装・アクセサリーチェックでも、毎時間のチェックは物理的に不可能と思う。

 ◎司会=Sさん:授業中の生徒の問題について、思うことはないか?

        → 「問題がある」5人、「ない」1人、「どちらとも言えない」3人

 ◎Iさん:U類のクラスだが落ち着きがなく、1年全体の進学オリエンテーションで一番うるさいクラスだった。期末考査のあとの模擬試験でも、数学の試験で騒ぎはじめ、立ち歩きや携帯で先生もお手上げに。授業中注意されてもしゃべっている。けじめが必要と思う。

 ◎Aさん:授業中に携帯やおしゃべりや寝ている人は決まっている。生徒に「自分らで改善するところはないか?」のアンケートをしたら、携帯のこととか出てきた。

 ◎Bくん:授業でも生活面でも、考えるべきことはある。

 ◎Hくん:1年ではまじめだったが、2年で中だるみになっている。授業中の私語や居眠りが少なくない。寝ている原因は、授業がわかろうとしてもわからないとか、説明がくどいとかあるが、生徒の自己意識の問題が大きいと思う。

 ◎司会=Sさん:今「教職員評価」が問題になっているが、先生にも「通知簿」が必要と思うか?

D先生にも「通知簿」が必要か?

       → 「必要」5人、「どちらとも言えない」4人

 ◎Aさん:a高校では、授業や先生への要望を生徒会でまとめて学校に出しているので、要求を個々の先生に言う必要はない。でも直してくれない先生もいるので、先生への要望があれば個人的に言った方がよいかもしれない。

 ◎Bくん:「先生の評価表」を作ってみようと、板書や説明の仕方など枠をつくって出したが、先生に「点数をつけるのはどうか」と言われつぶれたまま。でも生徒が意見を言えるようにした方がよいことは認めている。

 ◎Cさん:授業準備が不十分な先生がいて、みんなで言っても直らない。先生の「通知票」が役に立つならあってもよい。

 ◎Iさん:「通知票」といっても、先生にテストするわけではない。好き嫌いで評価する恐れがあるのでは。

 ◎Fくん:先生の「通知票」は必要ないと思うが、生徒からの評価は聞き入れるべきだと思う。

 ◎司会=Sさん:先生への評価の結果で給料を変えることについて、賛成か? 

E先生への評価の結果で給料を変えることについて
                      → 「賛成」2人、「反対」5人、「どちらとも言えない」2人

 ◎Dさん:母が教師だが、仕事をやっている人とやっていない人がはっきりしているという。仕事をやっていない人に同じ給料を払うことはない。

 ◎Hくん:仕事としてやっているのだから、同じ給料はおかしいと思う。遅刻や欠勤の日数で給料を減らしたりするとか。

 ◎Cさん:給料まで変える必要はないが、先生に学力テストをして、必要な先生には研修してほしい。

 ◎Bくん:先生を採点するのが行政なら、視点が違う。先生も楽じゃない。評価されて給料まで下げられるなど、そこまでズタズタにすることはない。

  ◎Gくん:好かれる先生とよい先生は違うと思う。先生を評価して給料にも差をつけると、生徒や親の評価を気にして本当にやりたい教育ができなくなる (ある程度の体罰は必要と思うが、そういうことができなくなる)。

  ◎Iさん:給料を下げたら生活していけない。最低は保障して、よい先生にはプラスしていくのがよい。

 
 ===昼 休 み 休 憩===

 
【2】生徒・保護者・教職員共同による学校づくり

   (司会はIさん、Mさん=いずれも元O高校PTA役員)

@Mさん(元O高校PTA役員)より

 ◎午前中の高校生の発表・討論を聞いて、しっかり意見を言えるのですごいと思った。

 ◎上の双子の兄弟が、R高校(U類人文系)とO高校(T類)を卒業した。

   Rでは2年生で一度留年したが、留年が決まった時も「今後の道を3つから選んで下さい」と言われ、「やり直してがんばろう」という感じではなかった。

  1年に入学した時から、学校は卒業後の進学の話をしていた。進学実績や補習が親の関心事で、高校が大学進学のための通過点ととらえているみたいだった。

   O高校では自由服で、R高校とは雰囲気が違っていた。PTA役員になり、広報誌の担当をした。二人ともO高校にしたらよかったと思っている。

 
AFさん(S高校PTA役員)より

 ◇S高校に1年と3年の二人が通っている。家から近い学校で、二人とも喜んで楽しく通っている。

 ◇N区では公立高校普通科が減っている。F高校はT・U類とも1クラスで、S高校はT類5、U類1クラスしかない。N地域の方からも多く来ているので、N区の子は近くの高校へ行けたのに、定員が減ると行けなくなる。

  
 ◇PTA役員をしているが、PTAから中学区ごとに学区委員を決めて活動している。先生も協力している。ここ数年、2・3会場で地域懇談会を開いており、生徒アンケートに基づく話をしてもらって懇談している。学年懇談会も行っている。中学に比べると話す機会は少ないが、好評。

 ◇中学生向けの学校公開では、生徒会もS高校の良さを話し、それを聞いてS高校に決めた子が何人もいる。よい高校にしていくとりくみと、それを知らせるとりくみをやっている。

 ◇希望すれば受けられる補習などがあるのに受けない生徒が多いことなどを心配している。

 ◇南山城地域のように、通学圏が拡大したり入試制度が大きく変わるのが心配。 S高校がなくならないようにしていきたい。

  ………………………………………………………………………………………

 ◎Uさん(元府立高校教員):O高校のよい点を子どもはどう感じているか?

 ◎Mさん:雰囲気が合っていた。定時制の人は希望して入ったというが、他の人はどうか、聞きたい。

 ◎司会=Iさん:今の高校には希望して入ったか?(○×で)

       → 「希望」5人、「希望でない」2人

            
 ◎Fくん:全日制希望だったが、2次募集で定時制を受けて入学した。

 ◎Bくん:i高校U類人文系を第一志望にしたが、第2順位でa高校U類になった。

 ◎司会=Iさん:希望して今の高校に入った人は、学校に満足しているか?

           → 「満足している」が多い

        生徒から見てPTA活動はどう見えるか?

 ◎Bくん:PTA活動を知る機会も少ないので、判断が難しい。

 ◎Gくん:PTAとは、何をしているのか?

 ◎Nさん(元O高校PTA役員):PTA会費の負担は、クラブの予算(クラブ後援会)や文化祭の経費に役立っている。学園祭でバザーをして、収益で学校設備をよくしたりなどもしている。個人的な思いとしては、小・中学校のPTAは学校の下請けのようだったが、高校では懇談会などで先生方と話し合いをよくしている。

 ◎Gくん:自動車やバイク免許についてどう思っているのか、聞きたい。

 ◎司会=Iさん:バイクは免許を取っていれば乗ってもよいと思うか?

         → (高校生)全員○(乗ってもよい)

         → (大人) ×か△

 ◎Fさん:(×=反対)PTAでは「四ない運動」を進めている。バイクは危険度が高く、命のことは大きな問題。それに、相手にケガをさせた責任が自分で取れない段階で乗るのはよくないと思う。

 ◎Sさん:(△=どちらでもない)バイクに乗ると生活が変わる子が多いので、基本的には反対。しかし、力で乗らないようにさせることには迷いがある。

 ◎Mさん:(△=どちらでもない)バイク免許は法律上取れるので、基本的には取ったらよい。しかし、免許を取らせるなら安全教育をしなければならない。一方、四ない運動によって事故は激減しており、成果は大きい。

 ◎司会=Mさん:バイクのことで生徒会で議論することはないのか?

           → なさそう

 ◎Oさん:定時制高校では、バイクはどうなっているのか?

 ◎Cさん:学校には乗って来てはいけないことになっている。

 ◎I(進行担当):PTAの活動は、本来自主的な組織としてやるものだが、以前の学校でPTA広報で「高校三原則」について自主的に話し合ったことを掲載しようとしたのに校長の「指導」で内容が変えられたことがあった。また、PTA役員を決めるのに校長の意志が入る学校があるとも聞いている。そのような点は、最近の高校のPTA活動ではどうか?

 ◎Fさん:S高校では、PTA広報へのチェックは間違いの訂正くらいで、内容はまとめたとおりに出ている。役員選考には、校長は入っていない。

 ◎Mさん:PTA広報の内容は、その時の広報担当メンバーでつくっている。R校のPTA広報は、自主的に作った面が少なくおもしろくなかった(学校行事のようすが載せてあるだけなど)

 ◎Oさん:O高校では、PTA広報の原稿を校長に事前には見せていない。

  ◎Nさん:小中学校のPTA会長をした時、あいさつ文の内容にクレームがつき、1時間やり合った末に少し内容をぼかす表現にして認めたことがある。広報は外に出るので校長が困らないような内容にする配慮をしている。

 
BOさん(O高校教員)より  ==PTA三者懇談会などO高校のとりくみ== 報告(略)
 ===休 憩===

◎司会=Mさん:「弟・妹に自分の学校をすすめるか」への回答に関して、また今の学校を選んだ理由なども出してほしい。

◎Fくん:定時制高校は年令もかなり違う人がいるし、なじめる人とそうでない人がいると思うので、すすめられない。

◎Dさん:行きたいところを決めていたらそれでよい。決められていないなら、定時制高校をすすめてもよい。

◎Gくん:U類があって近いからb高校を選んだ。

◎Hくん:近いのはf高校とb高校だった。友だちも多くはb高校だったが、僕もうわさを聞いてb高校が合いそうだった。普通科で入りやすく、進路選択ができるのがよかった。

◎Bくん:もともと生徒会活動がしたくて活発なところがよいと思っていた。h高校の学校公開に行き、よかったのでh高校希望にした。U類のネームバリューもh高校に感じた。実際には第2希望のa高校に入学したが、a高校も活動が活発でよかった。PTAとの交流が、何かに目標に向かってでなくても、交流だけでもできたらいいと思う。

◎Aさん:a高校は希望で入った。学校公開で生徒会の人の説明がカッコよくて入った。自分もしたいと思った。

◎Bくん:高校入試の時、中学の成績が1.2年から入るようになって困った。それまでだったら中3の成績でがんばれた。

◎Cさん:中学には行ってなかったので、全日制ははじめから考えていなかった。a高校定時制の家庭的な雰囲気がよかった。仕事の帰りに、家に帰るように学校に行けた。

◎Dさん:中学は毎日行っていたが、朝は行けなかった。将来のことを考えると、高卒は必要と思った。友だちから定時制高校のことを聞いて、入る気になった。定時制に来たことについては、100%よかったと思う。

◎Fくん:全日制を落ちて、2次募集でa高校定時制に入った。入試への考えはとくにない。

◎司会=Mさん:保護者の人は、府教委の「高校制度改革」のことをどれだけ知っているか? 制度がわかりにくいことについて意見は?

◎Mさん:高校制度は毎年変わっているので、わかりにくい。今はもっと制度がややこしくなっている。子どもは受験の時はO高校希望ではなかった。高校受験について、中学の先生に聞いても、今ひとつはっきりしたことがわからなかった。むしろ塾の先生の方が相談できた。受験の時は現実には、「行きたい高校」というよりも「行ける高校」を考える方が大きい。

◎Oさん(元O高校PTA役員):ずっと昔から見ているが、高校制度は毎年ずいぶん変わっている。選べる機会が多くあるように見えるが、自由な選択ではなく、大半の人には狭い選択しかできないと思う。娘が通った鴨沂高校でPTA役員をした。

◎Nさん:高校三原則が生きていた時代は、少なくともどの高校に行ってもデコボコがなく、それぞれで多様に個性的な教育をしていた。いくつかの高校を「選べる」というのは、実は「選べない」ことだと思う。

◎Fさん:どの子にも自分を出せる場面のある学校、自分で達成感がもてる学校、誇りを持って卒業できる学校であってほしい。

◎Gくん:「どの子にも自分を出せる場面のある学校」は、どうやって作るのか?生徒任せなのか?

◎Fさん・Tさん:さまざまな学校行事や自主活動の中で、そのような場面がたくさんある。その場面を学校が設定することが大事と思う。

◎Mさん:高校は大学進学にばかり気がいっている気がする。それぞれの学校で、何かをやったという実感がもてるような学校にしてほしい。

◎Sさん:Mさんの言うとおりで、大学進学ばかりに目がいっていると、結局は進路指導が「当てはめる指導」になってしまう。実は、その学校で何をやったかが重要と思う。勉強も必要で、だまされない人間になることが大事と思う。

◎Uさん:高校に入ってから、「憲法」についてしっかり学ぶ機会があったか?

          → 全員が×(学んでいない)

       国を守るためには、軍隊が必要であると思うか?

        → ○(必要)1人、×(必要でない)2人、あとは不明

       近いうちに憲法について問われる時がくる。しっかり学んでほしい。

◎Gくん: O高校のアンケートでは「授業に不満がある」が38%あったが、教員としてはそれに対してどうするのか?

◎Oさん:まだ教員の中では方針がもてていない。

◎Sさん:全教の資料「子ども・保護者参加の学校づくり(5つの提言)」(会場で配布)についての説明(生徒の意見や参加、子ども参加・父母共同の学校づくりの提案)

 
《まとめ・閉会あいさつ》(磯崎三郎:京都教育センター高校問題研究会事務局長)

 ・分科会参加者は、高校生9名、教職員(元も含む)9名、保護者7名、計25名。

 ・分科会の報告・討論で明らかになった点を以下にまとめておきたい。

  @今年度は、高校生・保護者・教員の三者から報告ができたのは収穫だった。 「○、×」の札を出して討論するなどの工夫もあって、和気あいあいと意見が多く出た。高校生からも質問が多く出るなど思っていることが出せて、高校生   ・保護者・教職員の意見交流が進んだ。

  A午前中の学校行事や授業への要求についての討論では、学校として生徒が要求を出す機会を保障しているところと、個々の先生に言うしかできないところがあることが明らかになった。生徒の要求を生徒会などが中心となって出すこと   が大事と思う。

  B午後の討論では、生徒や保護者・PTA独自の意見をもとに、生徒・保護者・教職員共同の学校づくりを進める重要さが出された。

  Cそのような本来の学校づくりに対し、現在府教委の方からも「学校評価」の取り組みが進められつつある。これは評価を学校間競争につなげようとするものであったり、教育委員会や校長が学校評価の決定権を持つものであったりし、   学校の方針に圧力をかけて変えようとする面がある。学校づくりは、自主的に生徒・保護者・教職員が協力して進めるかどうかが大事である。

  D毎年高校生の元気な意見を聞くのは、こちらも元気をもらってがんばろうという励みになる。本日の参加者がそれぞれの場に今日の話を持ち帰り、今後の活動を考えるきっかけにできればと思う。

 
 ・本日の分科会の感想・意見提出のお願い、高校問題研究会の活動の紹介と入会の案内

 
 
 
【分科会運営委員会のまとめ】

  分科会では「学校改革と生徒・保護者の参加」のテーマで、生徒・保護者が学校 生活にどのような要求を持っているか、高校生・保護者・教職員が協力して進める 学校づくりをどのように進めるかについて、参加者の意見発表と討論を行った。明 らかになった内容を以下にまとめておきたい。

 
(1)高校生の学校生活への満足度を100点満点で出してもらったが、定時制高校生の満足度が高いのが特徴だった(いろんな年令層の人がいて経験を聞けること、行事も多いことなど)。学校生活への不満の内容は、主に学校行事で生徒会など  生徒の要求が認められていないこと、頭髪・服装チェックが厳しいことなどに向けられていた。逆に、生徒会が動いた結果、球技大会など行事の復活を認めたこと(b高校)をプラス面に挙げた例もあった。研修旅行も、行き先を決めるのに生徒の意見を  反映できる学校が多かった。

 
(2)校則については、自由服で頭髪もとくに指導されない学校(O高校とa高校全・定)と、制服で頭髪の厳しい指導がされている学校(b高校とc高校)に大きく分かれていた。制服にしばられ枠に入るのはイヤという意見の一方で、自由服だと服に迷うので制服がよいという意見も出ていた。携帯電話は、生徒の9割くらいが持っていることが出された。授業中に鳴ったら指導される学校が多い。費用は月2.3千円〜8千円くらいが多く、親が払う場合が多いので親の負担が大変なことがわかった。

 
(3)授業や教員に対して、生徒がさまざまな要求・不満を持っていることが明らかになった。「直してほしい点のある先生はいるか?」には「いる」がほとんどで、とくに一方通行の授業・対応(自分の考えを言うだけ、テスト返却時に説明なし、  質問に答えない、板書不十分など)に対する不満、授業準備が不十分なことへの不満が多かった。

体育の授業で、アクセサリー・ピアスや茶髪で点を引くことへの不満が出された。また、定期テストの時チャイムが鳴る前にテストのプリントを配ってほしい、授業開始のチャイムと遅刻の関係の基準を統一してほしいなど、公正さを求める意見も出ていた。

授業中のおしゃべりや携帯電話など、生徒の側にも問題があるという意見も出された。

   教職員が自分の教育活動を改善していくためには、府教委による「教職員評価」のように目標に基づいて自己評価と評価者(校長など)の評価により評価を決めるのではなく、授業などへの生徒の要求をもとに生徒と先生が交流し改善をはかる場をつくることが必要である。

 
(4)授業や教員に対する要求の強さは、“先生にも「通知簿」が必要”(9人中5人)という意見にも反映している。一方、「先生の通知簿をつけるのは、好き嫌いで評価することになるのでは?」「先生を評価すると、評価を気にして本当にやりたい教育ができなくなるのでは?」と警戒する声も高校生から出された。

   先生への評価の結果で給料を変えることについては、賛成は少なかった(9人中2人)。仕事としてやっているのだから同じ給料はおかしい、先生に学力テストをして必要な先生には研修を、など厳しい意見も出されたが、「先生を評価するのが行政なら視点が違う。先生も楽じゃない。評価されて給料まで下げられることまですることはない」「給料まで下げたら生活していけない」など、考えられた意見も出された。


(5)保護者で府立高校のPTA役員をされている(された)方の報告では、高校の多くは大学進学にばかり気が行き、高校は大学への通過点ととらえていること、公立高校定員減で地元の高校に行けなくなることなどへの批判が出された。入試制度について、南山城地域のように通学圏が拡大し入試制度が大きく変わることへの不安も出された。

 大学進学にばかり力を入れるのでなく、学校行事や自主活動の中でどの子にも自分を出せる場面のある学校、自分で達成感がもてて誇りを持って卒業できる学校を目ざしてほしい、という保護者の声が印象的だった。

 
(6)O高校からは、PTA三者懇談会(生徒・保護者・教職員)や卒業生へのアンケートを通じて学校改革に努力し、校舎の内装や授業の改善に今後力を入れようとしていることが報告された。O高校の学校づくりでは、高校の「特色」が先ずあって中学生が学校を選ぶのではなく、「入学した生徒・保護者・教職員が新しく学校を作っていく」ことを基本にしているのが特徴であった。なお、O高校は中学生の時は評判は低く第一希望での入学は%だったが、卒業時に「O高校」でよかったは68%に増えている。

 
(7)今回の分科会では、「○、×」の札を使っての討論の工夫などもあって意見も多く出され、高校生・保護者・教職員の意見交流が進んだ。高校生・保護者・教員のそれぞれから報告がされたことも、これまでにない前進面であった。
 
 
 京都教育センター夏季研究集会の高校分科会では、例年高校生や卒業生、保護者・教職員が集まり、さまざまな取り組みや意見を交流している。今年度は学校行事・自主活動や生活指導、授業への要求とその改善などについて討論し、生徒・保護者・教職員三者による共同の学校づくりに向けて意見交流ができたことは、大きな成果だったと考えている。
 
 
 
   
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