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戦争はイヤ!平和がいい!いのち守ろう11・3京都集会実行委員会主催

戦争はイヤ!平和がいい!教育基本法改悪反対
11・3京都集会に4000人の参加


 2006年11月3日(金)、京都市東山区の円山公園野外音楽堂で、「戦争はイヤ!平和がいい!いのちを守ろう 11・3京都集会」が開催され、約4000名が参加しました(写真)。

  集会のはじめに呼びかけ人を代表して黒木順子さんがあいさつ。続いて来賓の社民党、新社会党、日本共産党の代表から挨拶がありました。

 挨拶を兼ねて国会報告をした国会議員の穀田恵二さんは、 「教育基本法をめぐる情勢は、国会論戦を通じて政府の論が総崩れの状態だ。愛国心教育は内心の自由を侵すことが明らかになり、また『改正』案が、教育への国家の無制限介入に道を開くものであることも明らかになった。しかし、政府は11月8日に中央公聴会を計画し、14日には衆議院を通過させようとしている。国民世論は『時間を掛けて議論をすべき』『改正の必要がない』というものだ。沖縄知事選挙、核保有発言への批判など国会内外の運動を結んで、廃案に追い込みたい。」と語りました。

 続いて、笑工房の木藤なおゆきさんの「憲法・教育基本法漫談」が行われました。木藤さんは、楽しい話で参加者を引き込みながら、憲法・教育基本法改悪への批判を語りました。最後に「日本国憲法前文」を朗読、参加者は大きな拍手で応えました。

 また、各界から10名の方のアピール・決意表明が行われました。

山科生活と健康を守る会で、生存権裁判を闘っておられる松島松太郎さんは、生活保護の老齢加算の廃止でどれだけ困っているか、憲法25条の「健康で文化的な生活」を保障させる闘いを報告されました。

 大学人・文化人等の緊急アピールに取り組んでいる鯵坂真さん(「緊急アピール」呼びかけ人代表)は、11月3日の京都新聞に意見広告を掲載したことなどを報告されました。

 その後「集会アピール」を採択して、出口治男さん(教育基本法改悪やめて!京都の会代表)が閉会挨拶を述べ、円山集会の参加者が4000名だったこと、カンパが30万円以上集まり、大成功したことを報告しました。

 集会後、「憲法ウオーク」に出発しました。東大路四条の祇園石段下から四条通りを通って、河原町四条から河原町通りを北上し、京都市役所前まで市民にアピールをしました。ちょうど秋の三連休と重なり、たくさんの人出があり、注目を集めました。

(集会アピール)

 本日11月3日は日本国憲法が公布され60年という記念すべき日です。戦争は 二度としないと誓い、軍備をもたず、戦争行為そのものはもちろん、国際紛争の解決にあたって武力行使を禁じた日本の憲法は、いま、世界中であらためて注目をあ びています。

  ところが、アメリカと一体となった自衛隊の世界での展開に、憲法9条はジャ マだとして、憲法を変えようとする動きがでています。

 こうした時に、今開かれている臨時国会で、安倍内閣は、戦争する人づくりのた めの教育基本法改悪案を強行しようとしているとともに、憲法を変えるために必要な国民投票のための手続法(国民投票法案)を作ろうとしています。これは、日本の歴史上もきわめて重要な局面にあると考えます。

 教育基本法改悪案は、国家が法律で「愛国心」を強制するとともに、いまは許さ れていない教育への国家による介入ができるようにするものです。

 国民投票法案は、憲法を変えようとする勢力に都合のいいとんでもない法案です。 資力のあるものが大量に自由に宣伝できること、国会に設置される広報協議会による無料の宣伝も国会での政党の議席数に比例させるなど、改憲勢力に文字通り都合 のいい内容になっています。

 また、この間、障害者自立支援法はじめ社会保障制度が次々と後退させられ、税金や保険料、利用料が増大するなど、憲法が保障する健康で文化的な最低限の生活保障も崩されてきています。多くのみなさんが何とかしたいと切実な思いをいだいています。

 私たちは、教育基本法改悪に反対です。国民投票法案は必要ありません。

 安倍内閣による戦争する人づくり、戦争する国づくりをやめさせる声を一層大き くしましよう。

  2006年11月3日     「戦争はイヤ!平和がいい!いのちを守ろう 11・3京都集会」

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