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連載にあたって
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教室のやりにくい子
人の話を聞いていない、忘れ物をする、机の上ばかりでなく周囲も散らかしっ放し、字は拾い読みで計算は指を使う、友だちとトラブルを起こす、授業中もたち歩き勝手なことばかりする。かといって、知的に遅れているようには見えないし、テストをすればそこそこ点数をとることがある。こういう子どもがいま学校や保育所、幼稚園で極端にやりにくい子どもとして話題になっています。 「特別な教育的ニーズ」とは
何らかの特別な配慮を必要としている子どもを「特別な教育的ニーズ」のある子どもといっていますが、最近の日本ではたとえば、不登校・登校拒否児、学習障害児、多動児、情緒不安や緘黙、すぐかっとなってキレる、日本語が十分使えない在日外国人など次々とあげることができそうです。 子どもの本音を読みとる
この場合の「特別なニーズ」は、一人ひとりの個別的ニーズと言い換えてもいいでしょう。問題の核心は、子どもたちがそこからくるさまざまな困難から、学習や友だち関係などで深刻に苦しみ悩んでいる、ということです。子どもはわからない、伝わらない、思っているようにできない、わかってもらえない、ということをさけるため、はしゃいだり、ちゃかしたり、暴れたり、学校に行くことをいやがる、という行動をとることがあります。その表面的な現れにとらわれることなく、行動に込められた子どもの悩みや苦しみ、発達要求を読みとってあげなければなりません。ここをしっかりとらえることが重要です。 (くぼしま・つとむ)
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