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125号
【子ども・教育・文化の共同・京都ネットワークのページ】

障害児学級増設のなかで――さらに充実を

子ども共同ネット

寺内 寿

◇250学級もの増設を実現した障害児学級の大増設運動

 1995年の障害児学級アンケート調査から始まった障害児学級の大増設運動は、この5年間で、小学校196学級増・中学校54学級増の合計250学級の増設を実現しました。
 その特徴は、徹底して実態をつかみ、京都と近畿・全国比較の中で京都の遅れを明らかにし、それを要求して世論に訴えていったことです。そのなかでとりわけ、1人学級は、小学校で4学級から124学級に、中学校では5学級から58学級へと飛躍させていきます。また障害種別学級でも肢体不自由児学級を開設させるなど実現しています。
 それでも、障害種別学級では、なお近畿各府県に比べて大きく立ち遅れており、その改善が緊急に求められています。

◇教育基本法をいかす障害児教育・学校づくりが始まっています

 いま、障害児学級と養護学校の増設運動が一体となって前進を始めています。このことは、京都の障害児教育運動の新たな発展をつくりだす重要な契機となるものです。それは、障害児学級や障害児学校はもちろん通常学級に学ぶすべての障害をもつ子どもに、ゆきとどいた教育を保障するための必要な条件を権利として準備する運動であるからです。

1999年度障害種別(肢体・病弱・弱視)学級数(近畿)
  肢体 病弱 弱視 合計
  小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校  
滋賀 59 23 28 9 4 2 125
京都 2(10) 0(1) 5(5) 0(1) 0(0) 0(0) 7(18)
大阪 216 94 64 25 4 1 404
兵庫 61 22 13 7 4 2 109
奈良 63 24 74 24 21 7 213
和歌山 26 8 5 4 0 0 43
学校基本調査報告書より作成。京都の( )は2000年度の学級数
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