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戦後、占領下の京都・沖縄の教育の検証!
「9・13公開研究会」に50人の参加
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「戦後、1950年代における教育運動・教組運動を検証する」テーマで開催された研究会には、主催した教育センター、戦後歴史学ワーキンググループの他に退職教職員、人権連、教職員、学生など50人が参加し、熱っぽい議論が展開されました。
野中代表、田中聡歴史WG代表の挨拶の後、生駒佳也氏(徳島高校教員)が「京都の状況」を櫻澤誠氏(日本学術振興会)が「沖縄の状況」を報告され、当時の地域での教育運動、教職員の果たした役割などについて事実を調査されたレポートとして提起されました。
その後の議論の中では、戦後の不当なレッドパージ体験者の関谷健氏(元府立高校教員)や勤評闘争に中学生の「子供会」リーダーとして参加された駒井順治さん(人権連田中支部)が当時の様子をリアルに発言されました。また、返還前の沖縄と現状はいろんな面で様変わりしているが、屈辱から平和を求めるスタンスは「保守も革新もない」ことは継承されていることが強調されました。
藤原ひろ子さん(元衆議院議員)は「私を変えたのは勤評闘争。19歳で教壇に立ち、疎開地の丹後で終戦を迎え、戦後、教職員組合やサークルが私を成長させくれた。当時から理論と実践を導いた教育センターの役割は今も大きい」と叱咤激励されました。
センターとしてはこの日の議論を深め、今の新自由主義教育政策を突破していく展望を探る機会を第40回センター研究集会(1月23〜24日)などで広げる方針
◆青年教職員の感想
「知らない歴史があったことを知り、今に至る経緯をもっと知りたいと思った。まだ当時の生き証人もおられるので、生の声を聞く機会を今後ももっと持って頂きたいです。そして、こうした教訓を今と今後にどうつないでいくのかの課題についても自分なりにしっかり考えていきたい。今の現場で50代の先生方が退職された後、どうなるのか不安です」
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「ヒトは『まね』の上手なチンパンジー」
「9・26 発達問題研究会公開研で好廣眞一氏熱弁
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9月26日の午後開催された「発達問題研」主催の公開研究会には、運動会や他の研究会との重なりの厳しい日程の中、約20人が参加しました。
講師の好廣氏(龍谷大学人類学教授)は自ら率いる「城陽生き物調査隊」での取り組みをふまえて、「発達・進化からみた野外活動の意義」と題してビデオも交えて2時間余の熱弁を披瀝されました。
自然の中で、自然に生きるヒトの特性を進化史から見た現代生活の異常さ、異年齢集団の中、地域社会で育つ発達の価値を野外活動の実践を通して説得。宇治の父母や宮津の先生など遠方からの参加者もあり、一同うなずきながら氏の話に共感し続けました。
詳しい報告内容など、知りたい方はセンターまで。
◆ 保育士(宇治)の感想
「先生の熱いお話ぶりに引き込まれて聞き続けました。私は、保育士として“自然は子どもの教科書”という視点を学び実践もしてきましたが、人間の進化の視点で見ることを新鮮に学びました。今、子どもを野外に連れ出すことが大変なことで頭を悩ませていますが、是非幼児教育の対象者とも学ぶ機会を開いていきたいと思いました。」
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☆秋のセンター公開研究会のご案内☆ どなたでも参加費不要
【1】● ○ 「地域で育つ子どもたち」(地域研)
10月12日(月祝)13:30 教文202
報告 西尾直子
【2】● ○ 「人類の進化と子どもの発達」(発達研)
10月24日(土)14:00 センター室
報告 関谷健
【3】● ○ 「子どもの願いに応える生活指導実践」(生指研)
11月29日(日)13:00 教文202
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[定期刊行物]
・季刊誌「ひろば」158号〜161号の4回発行
・「センター通信」毎月発行 ※ 京教組の取り組みに共同します
・ 民主教育推進委員会への参加:5/9 9/12 11/1
・京都教研への共同:11/14〜15
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京都教育センターホームページにアクセスを
http://www.kyoto-kyoiku.com 検索「京都教育センター」
京都教育センター事務局や公開研究会の活動をはじめ、センター通信、季刊「ひろば・京都の教育」、教育センター年報、研究集会、教育基本法に関する様々な資料など、多彩な情報を提供しています。
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