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【第39回京都教育センター研究集会】
1日目の全体集会には、1日目240人が参加、2日目分科会には118人参加
「今」を検証し「これから」を展望するヒントいっぱい!
−−第39回 京都教育センター研究集会 (全体集会)−−
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【山本正行先生の 講演】
◇旭丘事件の当事者として、50余年前の実践を具体的にリアルに語っていただきました。「生き証人」の話を聞きたいとの思いで府内の退職教職員多数が参加。また、鯵坂真さんはじめ大阪からの参加もあり、寺島さん(元旭丘の同僚)のメッセージや川口さん(教え子)、生駒さん(歴史学者グループ)のコメントなども注目を集めました。
◇山本先生は、講演の最後に教え子たちと「校歌」を歌われ、青年教師時代の山本さんを彷彿させました。

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【高垣忠一郎先生の 講演】
◇午後からは「高垣フアン」も多数かけつけて、会場は満員となり、ヒーターを切っても熱気ムンムン。講演は、教育センターとの関わりや臨床心理学への偏見批判から入って、「今の自分でええんやで」と語ってきた高垣流「自己肯定感」についてゆったりと話され、フロイトの言った「大人の条件は働くこと、人を愛すること」に参加者はうなずきながら納得の表情でした。
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【パネル討論】
◇築山さんの進行で進められ、パネラーの報告が行われました。
◇深澤さんは、大変な子どもと家庭の実態をリアルに語られ、学校では管理職を含めて、「学テの結果よりも今の子どもと父母を深く理解することが大切」と認識している、と話されました。
◇仙田さんは、児相のケースワーカーとして、虐待への対応についても、権力の力によるのではなく子どもへの福祉の視点を貫くことが仕事を通して試される、と話されました。
◇佐伯さんは、府学連などが参加する学費ゼロネットで取り組んだ学生へのアンケートを通して、今の学生の経済的負担の重さがリアルに伝わった。今後、父母や高校生との共同を広げ社会的にもアピールしたい、と話されました。
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【参加者の感想から】
◇きのうの「赤旗案内」で「旭丘事件」とあったので好奇心で友達を誘って大阪から来ました。
勤評闘争の証言が聞けてとても有意義でした。私の存命中にまた証言集会をして頂ければありがたいです。オウムに10年以上出家していた知人(40歳)に高垣さんの話を聞かせたくて連れてきました。彼は自己肯定感がないので今日の話はぴったりでとても喜んでくれました。
学生アンケートのけなげな声は政治家に読ませたい。学生の優しさに感動した。
◇「旭丘事件の時、紫野高校の1年生。時々朝の授業をサボって、市教委と学校側の生徒の争奪戦を目の当たり
にしていました。旭丘出身の同級生が多くいて、教師にしっかりと自己主張すると「旭丘出身か?」と言われていました。同じクラブのひとつ下の女子生徒が旭丘の生徒会長をやっていた人で美人だったのと自分をしっかりもっている人という印象で旭丘教育の一端を垣間見る思いでした。
◇久しぶりに高垣先生のお話を聞きたいと思い参加しました。「自己肯定感」ということばは最近よく耳にする
んですが、そのたびに「?」を感じていましたが、今日の話でスッキリしました。深澤先生の学校は私の新採の勤務校でしたので、子どもの実態は当時と繋がるモノがあり大変さを実感しました。その中で父母と対話し、繋がる努力をされていることから多くのことを学ばされました。
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なお、山本正行さんの講演と高垣忠一郎さんの講演の全文は「京都教育センター通信21号(2008年度号)」(2009年3月6日発行予定)に掲載をいたします。詳しくは、そちらをご参照ください。 |
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