事務局   2011年度年報もくじ


第42回京都教育センター 研究集会
-- 開催要項 --

《集会テーマ》3・11 子どものいのちと教育


◇3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により、多くの子どもたちのいのちが失われ、学校にも大きな被害がありました。学校が再開されても、校舎が津波に流され、いくつかの学校に分かれて授業を受けなければならない、スクールバスで、通学に往復2時間近くかけなければならない、パンと牛乳のみの給食や外注の弁当に頼らなければならない状況もありました原発事故による放射能被害で、いまだに足を踏み入れることができない地域、学校もあります。この機に乗じて学校統廃合を推しすすめようとする動きも見られます。

  今、全国的にも新自由主義教育観によって教育条理なき活動や実践を余儀なくされる教育困難に直面しています。しかし、子どもたちのまっとうな発達を求め願う「本音」を引き出しながら、こうした理不尽な施策に対抗する教育活動や教育運動も萌芽しつつあります。

  今こそ、地域の再建と学校の再生を結びつけ、父母・教職員・地域が共同して子どもたちの成長・発達を保障する学校づくり・地域づくりにとりくんでいくことが求められています。こうした情勢下にあって、この研究集会が、ひとつの動機づけと智恵あつめの機会となることを期待します!


日時 2011年12月24日(土)・25日(日)
会場 京都教育文化センター

24日(土)13:00〜17:00 教文302号室
*パネルトーク 「福島の現状からいのちと教育を考える」
   大貫昭子さん/澤田季江さん/本田久美子さん
*記念講演 安斎 育郎 さん
 (安斎科学・平和事務所長、立命館大学名誉教授)
 演題 「原発・放射能問題と真理・真実」

25日(日)10:00〜16:00 教文センター全館

 分 科 会

T.地方教育行政研究会

テーマ:『子どもの貧困』と食・健康・子育て――子どもをとりまく実態と求められる実践・運動

基調報告
特別報告
『子どもの貧困』の実態と就学援助制度」
報 告 @「食をめぐる子どもの実態と学校給食」
     A「保健室から見える子どもの実態」
     B「子どもの実態から歩み始める学校教育」
【運営委員】市川 哲、大西真樹男、奥村久美子、新谷 剛、田中正浩、葉狩宅也、我妻秀範


U.生活指導研究会・発達問題研究会

テーマ:子どもをとりまく大人社会のネットワークと子どもの発達

報 告 @「地域住民による学校支援をめぐって」
     A「学校と関係機関との連携を考える〜スクールサポートの動向」
     B「単位制課程におけるネットワーク支援のとりくみ」
     C「最近のケータイ・ネット社会と子ども」
【運営委員】浅井定雄、春日井敏之、北村 彰、倉本頼一、高垣忠一郎、谷田健治、玉井陽一、築山 崇、中山善行、西浦秀通、横内廣夫、和気 徹


V.学力・教育課程研究会

テーマ:学力の基礎と教育課程を考える

基調報告 「今日の教育問題としての基礎学力とは何か」
報 告 @「南アメリカの識字学級とキューバの教育事情」
     A「原発事故と学校教育―文部科学省の副読本をめぐって−」
     B「原発問題をどう教えたか」
【運営委員】市川章人、小野英喜、中西 潔、西原弘明、平野健三、淵田悌二


W.子どもの発達と地域研究会

テーマ:子どもにとってはすべてが育ちの場

基調報告「子ども受難の世の中でも元気でいられる子どもの姿を」
報 告 @「地域で展開する学習支援」
     A「右京子どもまつりのとりくみ」
     B「『遊びと仲間を育てる全国集会』を終えて」
【運営委員】棚橋啓一、中須賀ツギ子、野中一也、姫野美佐子


X.家庭教育・民主カウンセリング研究会

テーマ:学校・職場・地域・家庭でよりよい人間関係をどう築いていくのか

人間関係の悩みは尽きないものです。非日常の空間に身をおいて、抱えている問題を聴き合い、自分にも他人にも優しさをもたらすエンカウンターグループを体験しませんか

【運営委員】芦田幸子、梅澤博子、勝見哲万、庄田節子、原木とし子、平本喜美代、光木和子


Y.高校問題研究会

テーマ:高校入試の単独選抜は何をもたらすか ―京都市・乙訓総合選抜廃止?の問題点―

基調報告「高校入試の単独選抜は何をもたらすか」
 報 告  @「府立・市立高校、中学校の現場から」
       A      保護者などからの発言
【運営委員】中村誠一、小寺康之、長尾 修、向仲裕哉、竹脇 隆、佐野幸良、島田茂生、倉原悠一、高橋明裕、村尾竹郎、松田 博、磯崎三郎


Z.教科教育研究会・国語部会
         テーマ:だれでもできる国語教育実践の創造を
基調報告
「国語教育、その問題点と私達の課題」
報 告 @「国語教育連続学習会で何が提起討議されたか」
    A「だれでもできる言語の学習実践」
   B「だれでもできる文学教育実践」
【運営委員】浅尾紘也、荻野幸則、九野里信夫、西條昭男、相模光弘


[.京都障害児教育センター  13:00〜16:00 

 テーマ:卒業後の生活を見渡し、学校教育で大切にしたいこと

基調報告 「キャリア教育をどうとらえるか」
報 告@「卒業生アンケート調査から見えてくること」
   A「向日が丘支援学校軽度グループの実践から」
  【運営委員】 西城幸信、建山昌子 共同研究者:丸山啓史氏(京教大)

 「京都教育センター年報(24号)」の内容について、当ホームページに掲載されているものはその概要を編集したものであり、必ずしも年報の全文を正確に掲載しているものではありません。文責はセンター事務局にあります。詳しい内容につきましては、「京都教育センター年報(24号)」冊子をごらんください。

事務局   2011年度年報もくじ
              2012年3月
京都教育センター