事務局   2011年度年報もくじ

親と子の教育センター

《2011年度活動のまとめ》
                  林 敬子

 
1.はじめに
 
 
 親と子の教育センター(略して親子センター)は、保護者・教職員などの方々が学校教育や子どもの様子、対人関係などについて相談できる部屋です。旧教育会館1階にあり、京都市教職員組合が運営しています。

 月曜・水曜・金曜の午後、電話相談や来室される方の相談に応じたり、「主任手当を生かす会」で購入された備品(和太鼓や平和教育用ビデオなど)の貸し出し事務などをしています。
 
 
2.相談活動
 
 
 相談員は元小学校教員ですが、不登校を経験した子の親として2001年から不登校の「親の会」世話人をしています。また、「登校拒否・不登校を考える京都連絡会」事務局を担当し、府・市内の支援団体や専門家、自助グループ等とのつながりを生かすようにしています。

 一人体制の限界をわきまえて、ケースによっては他の相談所や専門家や自助グループ(その人に合いそうな「親の会」)を提案・紹介したり、自らも積極的に交流し学ぶ機会を持つようにしていますが、相談体制については早急に改善されるべき課題と考えています。

 開室時間
月曜 午後1:00〜5:00
水曜 午後2:00〜6:00

 ・今年度の相談(2011年4月から2012年1月まで)
 相談件数 のべ43件(面談20件・電話23件)相談者実数は23世帯
 相談内容 不登校(13)青年のひきこもり(4)進路(2)行動(3)教師不信(1)
      *発達障害に関する内容もそれぞれの中に含まれています。

・不登校や発達障害への理解を深める図書を備え、貸し出しもしています。

・子ども、若者支援の相談先(行政・民間)や通信制高校の案内、支援団体の活動案内などを置いています。

 
3.「親の会」活動への参加
 
 
 わが子の様々な問題行動に悩み苦しむ親は、何回かの相談を通じて、子どもを見る目を変えたり、関わり方を変えたりすることで、気持ちが楽になることが少なくありません。しかし、そう簡単に解決するものでもなく、同じ悩みを共有する親どうしの話し合いがとても大切です。このことからセンターが関わっている「登校拒否・不登校を考える京都連絡会」の各地「親の会」などへの参加を、皆さん方に進めたり紹介したりしています。

 今年度は来訪者の内12名が3つの「親の会」にそれぞれ参加されました。

親子センターが直接関わっている会
(A)「京都 不登校の子を持つ親の会」(代表・林敬子)
   例会:第4金曜 午後6時半から
      会場は教育文化センター会議室
(B)「ほっこりスペース『のうす』」 (代表・大町マリ)
   例会:第4木曜 午後1時半から
      会場は親と子の教育センター
(C)「あめあがりの会」(「非行」と向き合う親たちの会・全国組織)

 
 
4.備品貸し出し
 
 
 昨年度に比べ学校現場から積極的な利用がありました。その中で、中京区の小学校6年生が夏休み登校日に平和学習として2本のビデオを視聴し、出席した子どもたち(学年の約半数)が「平和」について今の自分の考えを書いたものを20代の先生が文集にして返却ビデオに添えてセンターに届けられたことは、特筆しておきたいとても嬉しい出来事でした。

 

 「京都教育センター年報(24号)」の内容について、当ホームページに掲載されているものはその概要を編集したものであり、必ずしも年報の全文を正確に掲載しているものではありません。文責はセンター事務局にあります。詳しい内容につきましては、「京都教育センター年報(24号)」冊子をごらんください。

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              2012年3月
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