事務局 2010年度年報もくじ

京都教育センターの活動・2010年度総括

     大平 勲 (京都教育センター事務局長)


1.設立50周年記念:第41回京都教育センター研究集会
 
設立50周年を記念する集会として12月25日〈ルビノ堀川〉〜26日〈教文センター〉の二日間開催されました。
「設立50年の教育理念を今日に生かして!」をテーマにして、全体集会では、民主教育研究所前代表の堀尾輝久氏をお迎えし、野中一也氏、築山崇氏の3氏による「戦後教育を検証し、今日の教育課題と展望を語る」鼎談を開催しました。引き続くパネルトークでは青年・中堅・壮年3人の現職教職員が「現代を生きる教師」としてその苦労と喜びをリアルに語りました。1日目には実質123人、2日目の8つの分科会には121人の参加があり記念集会にふさわしい規模と内容の集会になりました。
(詳細は別項参照)

2.50周年記念祝賀会
 
 研究集会全体会に引き続き、ルビノ堀川「平安の間」で、歴代のセンター関係者、近畿各地民研、府内教育関係組織、各支部教組などから約100名の参加で盛大に開催されました。
 祝賀会の企画・準備に当たっては5人の実行委員(淵田、中須賀、浅井、西浦、大平)が9月以来6回の打ち合わせを重ねました。
 

3.50周年記念出版「風雨強けれど 光り輝く」の刊行
 
 2009年の9月以来毎月一回の編集会議を12回開催(8月末には合宿)し、8人の編集委員(野中一也、大平勲、小野英喜、中西潔、高橋明裕、磯崎三郎、松尾隆司、西條昭男)が分担して執筆にあたりました。蜷川府政「落城」後、30余年の京都の教育は決して「やられっ放し」ではないことを証し、民主教育の更なる発展を期して書き上げ、1年3ヶ月を要して12月に責了し、1,000部を刊行しました。その後、事務局員や執筆者を先頭に普及活動に精力的に取り組んでいます。
 

4.公開研究会の開催
 
事務局が各研究会とリンクして企画準備した公開研究会についてその概略は以下の通り。
(1)「丹後における『自然教室』のとりくみ」(発達研)      6月26日  10人
(2)「類・類型制度破綻の分析とこれからの京都の高校教育」(高問研7月18日   29人
(3)「エンカウンター方式でのカウンセリング」(カウンセリング研)7月24日  11人
(4)「新教科書分析と私たちの実践1−国語、算数、小学校英語」(学力研)
                                9月20日  31人
(5)「『ひこばえ』の地域実践に学ぶ」(地域研)        10月11日  28人
(6)「地域主権改革と関西広域連合で教育がどうなる」(地教行研)11月27日  30人
(7)「中学校の実践に学ぶ」(生活指導研)          11月28日  10人  

5.教育研究集会などへの参加
 
第59次京都教育研究集会(11/13〜14:龍大大宮)には共同研究者として二日間でのべ59名が参加し各分科会での任務を果たしました。民主教育推進委員会には21人(5/23)、20人(9/11)、28人(11/6)が参加しました。
また初めて開催された「学校統廃合問題全国交流集会」(9/5:華頂短大、120人)では集会事務局に加わり、浅井定雄氏が基調報告を行いました。
 

6.季刊誌「ひろば・京都の教育」の発刊
 
162号(5/19)@子どもの生きづらさ  A健やかに育て、子どもたち−地域で育てる
・ 163号(8/4) @若い先生の教育実践に学ぶ A京都の高校入試・高校教育の実態と課題
・ 164号(11/10)@困難を抱える子どもたちと向き合う教育実践 A教科書が変わる!
・ 165号(2/14)@乳幼児の健やかな育ち−気になる「新システム」 A全面発達を目ざして−子ども・青年の表現文化
※各号の特集や執筆者を検討する編集会議(西條、野中、倉本、大平)を4回開きました。
 

7.出版活動
 
 50周年記念出版「風雨強けれど光り輝く」の他に、
(1)「京都教育センター年報23号」を例年通り3月に発行。
(2)2006年5月に復刊した「センター通信」は5年目に入り、今年度も月刊ペースで発行。
(3)早川幸生著「京都歴史たまてばこ」(「ひろば」連載)を出版し、その普及に取り組んだ。
 

8.研究活動
 
 8つの研究会がそれぞれ独自に研究活動を展開しています。年間3回(9/25、11/27、3/19)の拡大事務局会議でそれぞれの報告と交流を行いました。
 

9.H.P.の更新と資料室の整備・活用
 
 2004年1月に開設されたH.P.は浅井定雄氏の編纂で毎週2回更新され、現在4万件を越える閲覧が記録されています。
 また、関係者の尽力により資料室の整備がすすみ、若手研究者グループや卒論・ゼミなどの資料検索、閲覧に全国から研究者・学生が訪れています。
 

10.事務局体制
 
・事務局会議は(15名構成)は3週間に一回のペースで下記の日程で18回開催され(平均出席率約75%)、企画検討会議(月一回)も12回開催されました。
 4/3,4/24,5/15,6/5,6/26,7/17,8/7,8/27,9/11,9/25,10/16,11/6,11/27,12/18,1/8,1/29,2/19,3/19
・代表:野中一也 研究委員長:築山 崇 「ひろば」編集長:西條昭男 事務局長:大平 勲
―事務局メンバー―― 高垣忠一郎 市川 哲 倉本頼一 高橋明裕 中須賀ツギ子 倉原悠一
浅井定雄 中西潔 東 辰也 得丸浩一 長尾 修
 

「センター通信執筆者」一覧  【復刊1号〜53号】
 号  発行月 1面(主張) 2面(授業実践) 3面(学級実践)
  2006年      
 1     5月   野中一也 久保 斎(市小) 井上治夫(乙小)
 2    6月   築山 崇  清水忠司(亀中) 谷田健治(綴小)
 3    7月   室井 修 東 辰也(宇小) 大島辰哉(福中)
 4    9月   市川 哲   中西 亮(市高) 森本美枝子(府高)
 5   10月   倉原悠一   和田 誠(丹小) 瀬戸亭明(与小)
 6   11月   春日井敏之 辻 信行(舞小)   ――
 7   12月   高橋裕明 仁張美之(綾小) 三上 泉(船小)
   2007年            
 8    1月   川村善之  佐藤敏正(府高)   ――
 9    2月   中須賀ツギ子 野村 治(綴小) 掘 信子(市小)
10    3月   勝見哲万   玉井陽一(福小) 三宅 匡(舞中)
11    4月   鰺坂 真   大八木賢治(市中) 吉田義幸(船小)
12    5月   時田裕二 木村俊四郎(乙小) 関口てるみ(福中)
13    6月   淵田悌二 小林幹弥(亀小) 木村啓子(綴小)
14    7月   藤本雅英 木村真留(宇小) 中野謙二(宇中)
15    9月   寺内 寿 後藤誠司(市高) 吉益敏文(乙小)
16   10月   新谷一男 下田正義(乙小) 松田森幸(相小)
17   11月   関 民夫 中村雅利(市小) 竹内明子(与小)
18   12月   中村誠一   片岡真治(宇小) 水野友晴(舞小)
  2008年      
19    1月   倉本頼一   太田垣靖(与中) 内海公子(綴小)
20    2月   藤原義隆 佐貫 浩(法政大) 佐貫 浩(法政大)
21    3月   西條昭男 松村啓一(府高) 安達淳子(市小)
22    4月   神谷栄司 平野健三(府高) 府金隆清(綴小)
23    5月   生源寺孝浩 福川 斎(宇小) 梶原秀明(福中)
24    6月   宮嶋邦明 中谷 隆(市高) 藤木祥史(乙中)
25    7月   大同啓五 浦島清一(与中) 森田紀恵(綴小)
26    9月   野中一也 市田康直(宇小) 森本 豊(綾中)
27   10月   三上 悟 岡 敏明(乙小) 井上達也(綴小)
28   11月   説田三保 得丸浩一(市小) 藤原利昭(丹中)
29   12月   藤原ひろ子 本山雅章(市高) 毛戸祐司(府高)
  2009年      
30    2月   長谷川英俊 武田悦子(乙中) 高垣忠一郎(立命)
31    3月   本田久美子 高垣忠一郎(立命) 武田好弘(綴中)
32    4月   吉田文子 秋山吉則(市高) 吉澤はつ江(宇小)
33    5月   原田 久 清水鉄郎(乙小) 木下淳史(市高)
34    6月   梶川 憲 浅尾紘也(乙小) 【以降実践2頁】




















 
35    7月   築山 崇 和気政司(綴小)
36    9月   市川 哲 久田晴生(府高)
37   10月   倉原悠一 土肥照典(市小)
38   11月   高橋明裕 水谷徳夫(府高)
39   12月   中須賀ツギ子 小村美幸(市中)
  2010年    
40    1月   浅井定雄 竹内真知子(与小)
41    2月   大平 勲 石河正伸(乙中)
42    3月   西條昭男 深澤 司(綴小)
43    4月   中西 潔 吉田淑子(福小)
44    5月   須田 稔 恩庄 澄(宇中)
45    6月   井ヶ田良治 山口栄子(府高)
46    7月   鰺坂 真 桑村明憲(宇小)
47    9月   山本正行 新庄佑三(乙退)
48   10月   大平 勲 内海公子(綴小)
49   11月   北村 茂 久保 斎(市小)
50   12月   野中一也 葉狩宅也(綴小)
  2011年    
51    1月   望田幸男 センター研報告
52    2月   築山 崇 早川幸生(立命大)
53    3月   藤原義隆 山口 誠(宇小)
 「京都教育センター年報(23号)」の内容について、当ホームページに掲載されているものはその概要を編集したものであり、必ずしも年報の全文を正確に掲載しているものではありません。文責はセンター事務局にあります。詳しい内容につきましては、「京都教育センター年報(23号)」冊子をごらんください。
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              2011年3月
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