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国語教育を子どもたちの「ことばの力」をのばす教育として |
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子どもたちの「ことばの力」の弱さが指摘されはじめてからもうすでにかなりの時間が経ちます。 しかし、それは現場の教師の責任ではありません。現場での、「ことばの力」を伸ばす国語教育こそが、それを通して子どもたちの人間的成長を進めていくことをしっかりとおさえて、その実践にとりくみたいと考えることに対して、言語技術・技能だけに偏る学習指導要領・国語科によってしばりをかけ、活動主義の導入によって、教科書教材が大きく変質し、雑多な教材の増加とともに、言語教材・説明文教材・文学教材・作文教材が量的に大きく減少し、質的にも劣化していくなかで、国語教育の本質である、 ・ 「論理としてのことばの力」をのばす言語教育・説明文教育 ・ 「形象としてのことばの力」をのばす文学教育 ・ 「生活としてのことばの力」をのばす作文教育 の実践は、したくてもできないという状況になってきています。 そしてさらに、それは「読解力低下」をはじめとして、国際的な調査においてもそれがもたらしている「結果」が、明確に示されることとなっています。 その現状をどう打ち破り、国語教育を「子どもたちの『ことばの力』をのばす教育実践として再生させていくのか、それを、今こそ考え、提起し、みんなでとりくんでいくことが大切です。 京都教育センター教科教育研究会国語部会では、「今こそ、京都の国語教育・三分野説にもとづく国語教育実践を」と考え、そのとりくみを進めていきたいと考えています。 今年度も、その問題意識を基本において、国語部会の活動計画を立てています。 多くの国語教育に問題意識をもつ方々の積極的な参加と、ともに論議していくことを期待しています。 (事務局) |
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今年度の国語部会の活動は、次の5点を中心に進めていこうと考えています。 (1)通信活動の充実を これまで、事務局では、04年度に1〜5号、05年度7〜9号、06年度10〜14号と発行紙、今年度の、07年度には15〜18号まで発行してきました。 国語部通信は、国語部会の活動や研究会案内を掲載するだけでなく、国語教育に関しての情勢や動き、課題などを提起していくこと、国語教育実践をどう進めていくかを提起していくことなど、京都の国語教育のひとつの集約点としての活動の具体的なものとしてとりくんでいるものです。 今年度は、さらに実践的な内容も増やしつつ、発行していきたいと考えています。 (2)センター学力研との共催で「学力問題公開研」の開催を 日時 9月9日(日) 午後1時より4時30 会場 京都教育文化センター・301号室 内容 講演/松下佳代さん(京都大) 「PISA型学力の検証と学力テストの問題点」 実践報告 「学テ国語問題の分析」 浅尾紘也(センター国語部会) 「 中学校における学習評価」 西原弘明(洛北中) 昨年度も、学力研との共催で、学力問題についての公開研を開催し、国語部会としても、国語教育の現状と課題を提起しました。 今年度は、4月に実施された「全国学力テスト」」などもあり、より具体的な論議が必要となっています。上記の日程で取り組まれている、「学力問題公開研」に、国語部会としても全面的に協力し、取組を進めていこうと考えています。 (3)京都教研・国語分科会への協力・参加を 日時 11月10日(土)・11日(日) 会場 未定 秋の教研集会が上記の日程で開催されます。 国語分科会には、府下各地から、実践報告が持ち寄られ、討議が深まります。国語部会としても、それへの参加、積極的な協力を進めていきます。 また、全国教研は、夏に開催されますが、そこへも参加し、全国的な論議を広め、そこでの課題を現場に広げ、実践をより豊かなものにしていくことをめざします。 07全国教研は、8月16日から19日まで開催されます。 (4)国語部会主催の公開研「第4回国語教育の危機、どうする!」集会の開催を 日時 11月24日(土)午後1時より4時 会場 町屋・古武 (京都市) 国語部会の主催する公開研として、「国語教育の危機、どうする!」集会があります。 昨年度から、京都民教連の写真展「5ぷらすONE」展にあわせて、その会場をお借りして開催しています。 今年度も、その写真展と合わせての開催となります。 国語教育の前提的な状況をしっかりとらえ、実践的な課題を明確にしていく内容を具体化していこうととりくみを進めています。 国語教育についての学習と論議とともに、写真も楽しむことができます。 (5)京都教育センター冬季研・国語分科会の開催を 日時 12月22日(土)・23日(日) 会場 京都教育文化センター 第二日目には、各部会が中心となって担当する分科会が設定されます。 一昨年度より、国語分科会も設定されています。 今年度も、国語教育についての課題を提起し、論議を深める分科会を取り組んでいきたいと考えています。 これらの5点が、京都教育センター教科教育研究会国語部会の2007年殿年間活動計画です。それらを具体化していくことは、今後の事務局の課題となりますが、さまざまな意見や提案も、ぜひお寄せ下さい。みんなでできるだけ豊かなものにしていきましょう。 また、今から、 9月9日(日)公開研、11月10日(土)11日(日)京都教研、112月4日(土)国語公開研、12月22日(土)・23日(日)センター研への参加を予定して下さい。 |