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【表紙のことば-126号】

「柿とり」

                      新見俊昌
126号表紙写真

 保育園の先生のお宅の柿を、なぎさちゃんは、お友だちと一緒に採らせてもらいにいきました。「うまく採れんかったんで、岸子先生がなぎさを抱いてくれたの。食べてたら種が出てきたの。かばんに入れてもって帰って、おばあちゃんに畑に植えてもらうの」と語っています。興味深いのは、表現の直截性です。真ん中の幹から放射線状にのびる直線の先についている柿。この表現のストレートさは、自己を世界の中心において主張する3歳児の姿そのものと言えるでしょう。(なぎさ・高知県土佐清水市立下の加江保育所3歳児クラス)

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