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生活指導研究会
2005年度の活動総括と2006年度の方針 
築山 崇(京都教育センター)
 
2005年度の活動


出版構想の具体化、教育センター夏季研究集会、京都教研生活指導分科会を軸に活動に取り組んだ。

 センターの夏季研究集会では、2004年度のテーマを引き継ぎながら、今日の社会構造の階層化の進展という状況を踏まえて、新たに「社会的排除」という視点を設定し、実践報告にもとづく議論を行った。

 秋の京都教研生活指導分科会では、参加者は少なかったが、地域での職業体験を進路指導に組み込んで取り組んでいる高校の実践や、創作活動を中心に多様な取り組みをクラスで展開している小学校の実践など、今日の困難な現場状況の中でも創造的に取り組んでいる状況が報告され、参加者を励ました。今後の研究会活動で、そのような実践に含まれる普遍性を明らかにしていくことが期待される。

 事務局担当者の多忙もあり、例会の開催が不十分になっているので、体制の強化も含め今後の課題である。


1.研究会活動の経過

◇研究例会など
   ●教育センター夏季研究集会第2分科会
     テーマ:「社会的排除」と生活指導
     報告 :@テーマについて:事務局
          「抑圧・排除の力にさらされて子どもたちが抱える生きづらさを乗り越えるための、指導・援助のあり方を探る」
           A高校教育の現場から
          「生徒の家庭生活をリアルに把握し、専門機関とも適切な連携をとって対応を図ることの必要性」
           B中学校の子どもたちに感じることひとりで長い時間をつぶす練習をしている生徒」
           C「排他的・抑圧的競争のなかで―小学校現場では、今どんなことが起こっているのか―」

   ●第1回例会(11月5.日):1.夏季研第2分科会のまとめ2.活動計画について3.京都教研に向けて4.その他

2.生指研出版企画について

   (現在作業が中断しているが、引き続き実現を追及する)

(1)趣旨
 ・『生活指導実践の探求 京都からの報告』、『思春期と道徳教育』、『子どもの権利と学校・地域づくり』に続く、京都から全国へ生活指導実践の新たな展開を発信する。
 ・今日的状況に切り込む問題意識を鮮明に。
 ・京都の生活指導実践の蓄積を反映させたものに(教研生指分科会のレビュー)。
 *京生研等民間研の活動・提起も盛り込んで。

2006年度の方針


 1.今日の社会・経済状況が生み出す、子ども・青年をめぐる問題状況の分析と、指導方法・内容の研究を進める。

 2.文部科学省や地方教育委員会等が進める「教育改革」の動向を分析しながら、学校における生活指導(生徒指導・進路指導)課題を明らかにしていく。

 3.生活指導研究会の会員の組織拡大を図り、会の組織強化を具体化する。

 ※出版については、刊行を目指して鋭意努力する。


 代表    加藤西郷(大学)
 
 事務局  築山崇(大学)

 会員   略

 
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