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京都教育センター研究集会
第2分科会 要項 (運営担当 築山 崇 中西 潔 深澤 司 松岡 寛) テーマ 共同と信頼を築く生活指導実践を構想する 2007年1月20日 生活指導研究会事務局
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パート1.今日的生活指導をどう構想するか−「社会的排除」の視点を踏まえて− 報告・問題提起:教育センター生活指導研究会(築山 崇) 昨秋期、北海道滝川市、福岡県筑前町などでのいじめにかかわる子どもの自殺事件が相次いで報告され注目される中、文科省も現地調査や教育行政関係者を集めての緊急会議の開催、通知の発出などの対応を進めてきています。 そこでは「ゼロトレランス」「プログレッシブディシプリン」といった呼称で、出席停止や高校での懲戒処分の運用など規律を重視する対応が強調されていますが、これらは果たして「切り札」となるのでしょうか。 今日子どもたちがいじめを苦にして自殺にまで追い込まれる事態の背景には、今日の社会が、力の弱い者、少数者を排除しようとする力を強めていることがあります。 「格差社会化」は、単に「生活条件などの差を広げ、これを正当化しようとする」だけでなく、底辺や周辺に追いやられた者に対して排除の力を加える構造の進展として読み取ることが必要です。 本報告では、このような今日の日本社会の特質が子どもたちの世界を変容させている構造にも目を向けて、子どもの権利の保障、自治の力の形成といった視点から求められる生活指導実践の今日的課題について議論を深めることを目指します。 パート2.「いじめ・自殺」問題集中討議 パート1 の生活指導実践の今日的課題を探る議論を踏まえて、特に最近新たな議論の展開を見せている「いじめ・自殺問題」にかかわって、経過と事例の検討、教組を中心とした教育運動の取り組み、生活指導研究サークルでの実践研究などの報告などにより、集中的な議論を行いたいと思います。 改「正」された教育基本法には、学校における「規律」を重視する条文が加えられましたが、この条文に限らず、教育基本法の改「正」が生活指導のあり方の議論に影響を及ぼしつつある状況についても検討の中に含める必要があると考えます。 1.最近の自殺事件の分析と「いじめ問題」の解明(生活指導研究会 資料紹介) 2.京都における学校現場の状況、教組を中心とした取り組みについて @「いじめ」問題をめぐる市教組の取り組み(市教組:宮下 直樹・松岡 寛) 「今こそ人間的尊厳を守る教育を=多発するいじめ問題をめぐり、市教組は訴えます!=」(2006年11月8日)を踏まえて A「京教組・府内各教組での取り組み、地域の状況など」(深澤 司) 3.現場からの報告 (1)いじめ問題の具体的指導をめぐって (京都府生活指導研究協議会 谷尻 治) (2)いじめ問題〜中学校の現場より〜 (生活指導研究会 北村 彰) |