1、2005年度のまとめ
今年度も、地球規模で降りかかった地震、ハリケーン、猛暑、大雪等々の自然災害に加えて、足元の日本では老人や障害者など弱いものいじめの政治がまかり通っています。一方憲法や教育基本法を変えようとする動きが急速に強まってきています。
学校現場にも即効性を求める「企業原理」が持ち込まれ、競争と管理の中で人間関係は一層希薄になり、孤立感や疎外感が深まり、子どもも親も教師も心を病んでいきます。ますますカウンセリングの大切さを痛感します。
そこで、当研究会では、昨年に引き続き、公開のエンカウンタ−・グル−プを2度開催し、多くの新たな参加者を得ることが出来ました。また、グル−プ・カウンセリングと理論研究を17回、個人カウンセリングを95回実施しました。センター室での活動という制限がありましたが、ほぼ、昨年度並みの活動が出来ました。
理論研究会では、原則に戻って学習しようとロジャーズの「パーソナリティ理論」を読んできました。
また、困難な時代だからこそ、学校の先生にカウンセリングを学んでもらおうと、新しく「カウンセリンを学ぶ会」を開催し、「暮らしの中のカウンセリング」(西光義敞著)を読んでいます。現職の先生が忙しい中、参加されています。
2、活動の経過
第1金曜日―個人カウンセリング
第2金曜日─グル−プ・カウンセリングと個人カウンセリング
第3金曜日―個人カウンセリング (夜)カウンセリングを学ぶ会
第4金曜日─理論研究と個人カウンセリング
また、「親と子の教育センタ−」とも有機的に連携しながら、学校や教職員組合の研究集会や、「不登校の子を持つ親の会」・「子の『非行』に悩む親たちの会」に参加するなど多方面に活動を広げていっています。
強いもの勝ちの世の中では人間不信が渦巻き人々は一層心を閉ざしています。今こそ、親も教師も体験的に人間尊重の精神を学び、育ち合う人間関係を築いて行くことが一層大切だと思われます。
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