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学力・教育課程(学校づくり)研究会
2008年度 学力・教育課程研究会 まとめと方針
小野 英喜(京都教育センター)
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2008年度の活動のまとめ 今年度の活動方針として、次のテーマで研究活動を進めることができた。 A)部会の研究活動は、昨年度に引き続き、次のテーマで研究活動を進める。ア)改定される評価の観点を学力の内容と関連付けて明らかにし、これまでの4観点の問題点を明らかにして改善の展望を明らかにする。イ)全国学力テストの問題点を明らかにしつつ、子どもの学力の変化を各種の調査結果を収集し基礎学力の内容を確認してそれらをすべての子どもに保障すると方法・教育実践を提言する。ウ)「世界史未履修問題」に象徴的に表れた教育課程の課題を、進路保障と国民教養の充実という視点から検討する。 B)学期に一回例会を計画する。第39回京都教育センター研究集会の第3分科会を担当する。 C)部会委員の拡充と恒常的参加の体制作りを進めるために、「委員の拡充によって部会の研究体制づくり」と、部会のニュース『学力・教育課程研究部会便り』の発行を続ける。 【総括】 今年度当初に、小・中学校の学習指導要領が改訂されたこともあり、改訂学習指導要領の検討は教育課程づくりと学力保障にとって極めて大切になる。そのため、例会を連続学習会として京都教育センター事務局と合同して持つことを計画し、次のように実施することができた。その詳細は、別記の通りである。
また、第39回京都教育センター研究集会の第3分科会は、下記に示した方たちの協力を得て、運営することができた。第3分科会 テーマ「学習指導要領の改訂と授業実践」 基調報告・「改訂学習指導要領と教科教育」鋒山泰弘先生(追手門学院大学) レポート(報告順)・「苦労から喜びの社会科の授業」谷口公洋先生(京都府立木津高校) 「小学校におけるわかる授業過程づくり」和気政司先生(京田辺市立田辺東小学校) 「楽しい英語授業の創造―小中連携にも触れて」畔柳晋介先生(福知山市立南陵中学校) 第3分科会を進める中で、今日の学力問題のあり方を生徒の実態を踏まえて実践的に検討した。とりわけ、今回の実践報告は、小学校、中学校、高校からの実践報告をうけ、参加者は多いに励まされた。この内容は、別掲で詳細に報告している。 部会委員の拡充と恒常的参加の体制作りを進めるために「委員の拡充」をおこなった。しかし、部会のニュース『学力・教育課程研究部会便り』の発行は不十分であった。学力・教育課程問題についての「資料配布」についても、会員の皆さんからの情報提供を受けることができず、不十分であった。 今後の課題 教育基本法が改定に引き続いて、学校教育法と教員免許法の改悪、教育委員会法の改悪と学校教育の内実は、制度的にも厳しくなってきた。@学習指導要領の改訂が小学校から特別支援校まで出揃い、2009年度から先行試行が始まり、総則部分については実施されることになった。 今後教科書採択や道徳教育の実施計画の作成など、2009年度早々に各学校で具体案が検討されることになる。Aとりわけ、高校の学習指導要領には、「義務教育の内容を保障する」ことが各所にでてきて、来年度から具体化が進むものと思われる。これの意味することも検討しなければならない。B教育評価については、学校教育法に学力内容を規定するまでして、観点別絶対評価の4観点を全く異質の3観点に変更するなど、学力評価についても大幅に変更される。今までの評価のどこに問題点があったのかを明らかにして、対応しなければならない。 本研究会としては、来年度も引き続いて上記の@からBについて学習会を例会として開催し、今日の学力と教育課程に関する問題点を明らかにし、学校で対応できる対策を検討する。 2009年度の方針と部会の研究計画
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