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学力・教育課程(学校づくり)研究会
2005年度 学力・教育課程研究会 まとめと方針
 
 
小野 英喜(京都教育センター)


1. 活動のまとめ


 今年度の活動方針として、「@二ヶ月に一回程度の例会を計画する。各種民間研究会と合同して、『学力・教育課程研究大会』を開催すると共に、例会への参加を府下の教職員と研究者・父母などに広く参加を呼びかける。」ことと、「A学力・教育課程部会委員の拡充と恒常的参加の体制作りを進めるために、『委員の拡充によって部会の研究体制づくり』と、部会のニュース『学力・教育課程研究部会便り』の発行を続ける」であった。

 しかし、部会として独自の研究会を開催することはできず、京都教育センターの夏季研究集会における第二分散会「教育の機会均等の今日的意味を語る」と、第3分科会「今日の学力問題と取り組みの展望」を担当して研究会を成功させたこと、2回の合同研究会を開催できたことにとどまった。夏季研究集会の分科会と分散会に責任を持ち、レポーターの依頼や運営を担当した。

 Aの『委員の拡充によって部会の研究体制づくり』は、十分に進めることができず、来年度の課題として引き継ぐことになった。「学力・教育課程研究部会だより」は、今年度3回しか発行できず、情報提供も少なかった。

B

 本研究会が責任を持った教育センターの夏季研究集会の第2分散会は、「教育の機会均等の今日的意味を語る」というテーマで基調報告と参加者、11名の意見発表で充実した討議がなされた。教育基本法が示す教育の機会均等が、新自由主義の教育政策が怒涛のように押し寄せるなかで、蔑ろにされていることが、参加しておられた事務職員から主として京都市における問題点として報告された。

 第3分科会・「学力・教育課程研究会」は、「今日の学力問題と取り組みの展望」をテーマにして、この数年間取り組んできた学力問題を深めた。今回は、「基調報告」(小野英喜)を受けた後、「小学校における学力づくりと仲間づくり」(井上治夫・どの子も伸びる研究会)と「数学における学力補充の取り組み」(平野健三・朱雀高校)から実践報告の発表をしていただいた。本分科会は、参加者が少なく、意見の交流の広がりは欠いたが、個々の実践をめぐって学力保障の観点から、取り組みを発展させる方向での議論が深まった。

C
 本研究会独自の研究集会を開催できなかったが、秋には、発達問題部会との共催で「北欧の学力問題」の研究集会を開催しました。さらに、2006年2月26日には、京都到達度評価研究会との共催で「授業研究」の集会を持つことができました。
D

  「部会委員の拡充と恒常的参加の体制作り」については、新しい方たちの参加も得て充実する方向に進んでいるが、目標からの到達点は十分とはいえない。この中で、部会のニュースの「京都教育センター学力・教育課程研究部会だより」の発行は、回数が少なく、本年度は3号を発行し、研究部会員に郵送することができた。

 「ニュース」の発行は、十分機能し得なかったが回数を重ねることで少しでも発展することを期待している。

 学力・教育課程問題についての「資料配布」についても、会員の皆さんからの情報提供を受けて積極的に進めて生きたいと願っている。
  
05年度「学力・教育課程研究部会だより」の発行
第5号
 
05年1月25日発行 04年度総括と05年度の方針作りに当たって、子どもの差別と選別を拡大する教育課程(小野英喜)
第6号 05年月日 05年度夏季研究集会の分科会、分散会まとめ
第7号
 
06年1月12日 05年度の研究会まとめの案、2月26日開催の研究集会の案内、資料「開かれた学校づくりで教科と教科外活動を結ぶ」(小野英喜)


 
2. 今後の方針と部会の研究計画
A) 部会の研究活動
 部会の研究活動は、昨年度に引き続き、次のテーマで研究活動を進める。
ア)観点別評価についてその実態と問題点を調査し、課題と改善の展望を明らかにする、
イ)子どもの学力の変化を各種の調査で明らかにし、基礎学力としてどのような内容と方法を 保障するかを提言する。
ウ)『総合的な学習の時間』や高校の『情報』など新しく導入された『教科』の実施状況と問 題点を明らかにして、教育課程の課題を検討する。
B) 学期に一回の例会を計画する。

各種民間研究会と合同して、『学力・教育課程研究大会』を開催すると共に、例会への参加を府下の教職員と研究者・父母などに広く参加を呼びかける。
部会委員の拡充と恒常的参加の体制作りを進めるために、「委員の拡充によって部会の研究体制づくり」と、部会のニュース『学力・教育課程研究部会便り』の発行を続ける。
C) 研究会の体制(部会委員
(略)
【事務局】
代表・藤原義隆、 事務局員・中須賀ツギ子、淵田悌二、小野英喜、
 
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